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オシムJの“水を運ぶ人”に俊輔「嫌な仕事もできる人間性」、巻「気遣いができる」

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MF中村俊輔のアシストからゴールを決めたMF鈴木啓太

[7.17 鈴木啓太引退試合 REDS LEGENDS4-4BLUE FRIENDS 埼玉]

 オシムジャパン時代に日の丸を背負った仲間たちも集結した。MF鈴木啓太の国際Aマッチ出場は28試合。2006年にイビチャ・オシム元監督率いるA代表に初招集されると、オシムジャパンで唯一、全20試合に先発出場。チームのために献身的に走るボランチをオシム元監督が「水を運ぶ人」と表現したことも記憶に新しい。

 同じく、オシムチルドレンの代表格だったFW巻誠一郎は「ああいうプレースタイルはチームになくてはならない大切な存在。ピッチ内外で気遣いができる選手」と汗かき役の仕事ぶりを評し、「(鈴木啓太がいると)攻撃の選手にとっては安心感があるので、みんなが思い切ってプレーができる」としみじみとした口調で語った。

「代表時代から人の心を読むのがいい意味ですごく上手。『今こうしてほしい』というのをプレーでも察してくれる」。主役として、鈴木啓太は前半45分で10本ものシュートを放ったが、巻は「前半は『ゴールを取れ』っていう空気を読んで頑張っていた」と指摘。後半は2006年の得点王FWワシントンやMFポンテらレジェンドを生かして2アシストを記録し、シュート数は1本のみ。巻は「後半みたいなスタイルが『啓太だな』と思いながらベンチで見ていました」と微笑んだ。

 当時はセルティックに所属し、海外組として日本代表に招集されていたMF中村俊輔は「(オシムジャパンで)最初から啓太だけは軸だった。啓太は自分の位置や役割を一歩引いて見られる選手だった」と10年前の記憶をたどった。

「啓太はサッカーをよく知っている。ただ前の選手を後ろで操縦するだけじゃない。闘莉王が出て行ったら『お前出て行くなよ』ってなるはずなのに、真っ先に後ろに下がる。そんなのやりたくないでしょ?チームのバランスを見て、嫌な仕事もできるのが啓太の人間性だと思う」。プレーにも滲み出る人柄。現役時代、黒子役に徹した背番号13は国内外から50人以上のレジェンド、25000人を超えるサポーターを集め、俊輔は「だから今日、こんなに集まったんだと思う」とその人徳にうなった。

※敬称略
(取材・文 佐藤亜希子)

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