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初来日のドイツ代表DFリュディガーが日本の子供たちに特別指導

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DFアントニオ・リュディガー(チェルシー)がU-12世代にアドバイス

 子供たちの目が釘付けになった。ドイツ代表のDFアントニオ・リュディガー(チェルシー)が、契約するナイキ社のプロモーション事業のため初来日し、15日に船橋法典公園で行われた千葉県トレセン活動で特別指導を行った。国内の幅広いサッカーファミリーの発展を目指す「JFA Youth & Development Programme」の一環で、U-12世代のトレセンメンバーをナイキアカデミージャパンのスタッフが指導し、リュディガーが特別アドバイスを送った。

 1対1のトレーニングを見守ったリュディガーは「相手の利き足を把握して、使えるコースを制限しよう。相手にスピードを出させないことと、コンタクトプレーが大事だ」と、相手のドリブルを止めるプレーを実践。190cmの長身を誇るリュディガーが相手に体を寄せていく様は圧巻。子供たちは目を輝かせ、真似をするようにトレーニングを続けた。

 24歳のリュディガーはドイツのシュツットガルトで頭角を現し、イタリアのローマに移籍して活躍。今オフに移籍金3500万ユーロ(約45億5000万円)でチェルシーへの移籍が決まった。コンフェデレーションズ杯でもドイツ代表のセンターバックとして優勝に貢献。今後さらなる活躍が期待される選手の一人だ。

 ディフェンダー特別プログラムが組まれたU-12トレセンのほか、市立船橋高(千葉)のBチームでも同様にナイキアカデミージャパンの指導が行われ、リュディガーがアドバイスを送った。共通していたのは「もっと積極的に奪いに行こう」というメッセージ。2対1のトレーニングでは「ディフェンダーが相手のパスコースを切りながら1対1に持ち込んだプレーは素晴らしかった。体を寄せて、ドリブルのコースも制限できていた。あとは、ボールを奪えればベストだった」と、プレーを評価しつつ、最終的な目的がボール奪取であることを強調していた。

 特別指導を終えたリュディガーは「文化の違いは感じるけど、フットボールは一つの言葉なので問題ない。日本の子供たちは非常に上手。指導者には、ゆっくりと育ててほしい。もし世界を目指すのなら、技術とメンタリティーを伸ばしてほしいし、強い意志を持つことも重要だ」と指摘。「人それぞれに状況は異なる。私は遺伝的にスピードに恵まれたが、体は大きいが速さはないという選手は、フィットネスコーチに助言を得てトレーニングをすれば良い。私はプロになってから、他の選手がとても速いということに気付き、フィジカルに頼るばかりではいけないと考えるようになった」と、自身のキャリアを引き合いに出しながら、触れ合った日本の若き選手たちにエールを送った。

(提供 NIKE FOOTBALL)

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