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本田圭佑のメキシコ行きは「日本代表にとってプラス」アジアサッカーの識者が分析

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MF本田圭佑のメキシコ行きはプラスか

 欧米のサッカーメディアに寄稿しているアジアサッカーの識者ジョニー・デュエルデン氏が、メキシコリーグのパチューカと契約を結んだ日本代表MF本田圭佑について、「メキシコリーグに移籍した本田が、ワールドカップを目指す日本の力になるだろう」と分析している。大手メディア『ESPNFC』が報じた。

「本田がミラン(イタリア)からメキシコに移籍すると、日本からより遠くなるかもしれないが、アジアで最も創造的なスターが、代表の中心選手に舞い戻る可能性を高めている。代表チームではカイザーとも称される男は、メキシコの有力クラブパチューカに加わった。今夏ミラノを去った男には、MLS、中国、イングランドのほか、Jリーグへの復帰のうわさが長い間取り沙汰されていた」

「サン・シーロ(ミランのホームスタジアム)で本田は2014年1月からプレーしていたが、出場時間は限られていた。このような状況は6度目のW杯出場に向けて歩みを進めている代表チームにも影響を及ぼしていた。バヒド・ハリルホジッチ監督は、2016年の終盤に“ミランにいる本田の状況が問題だ”と警鐘を鳴らしていた」

 同メディアは、「ハリルホジッチ監督は“本田はもっと出場チームでプレーする必要がある”と述べていた」と伝え、本田が今夏パチューカに新天地を求めた理由について報じている。

 また、アジアサッカー界に詳しい識者の分析記事ということもあり、「本田が出場機会を失っているうちに、(ヘルタ・ベルリンでピッチに立ち続けていた)原口元気は代表で出場機会を増やし、本田の代わりに出場した11月のサウジアラビア戦で勝利を決定付けるゴールを決めた」と続け、本田が所属クラブで出番に恵まれていなかった状況が、代表での出場機会に影響を及ぼしたと分析している。

「日本代表のロシアに向けた試合は2つ残っている。8月31日にオーストラリアをホームに迎え、その後サウジアラビアのアウェー戦に挑む。現時点でサムライブルーはグループBのライバル2チームよりも上にいるが、グループのトップ2だけが自動でW杯に出られる状況下で、まだやるべきことがある。日本はオーストラリアに勝利しなければならず、それに失敗した場合は、アウェーのジェッダ(サウジアラビア)で6万人もの観衆が待ち受けている」

 本田がパチューカでプレーすることについては「このまま順調なら、本田はすぐさま出場機会を得ることになるだろう。ただし、日本とメキシコの時差と距離は欠点になり得るもの。しかし、出場機会がなかったイタリア時代に比べたら、ハリルホジッチにとって本田のメキシコリーグ移籍は朗報と言えるものだろう」と伝えている。

 最後に記事では「本田は予期せぬことをこれまでもやってのけて来た。VVVフェンロで地位を確立した後、ヨーロッパの主要リーグではなく、CSKAモスクワ行きを決断した。それはUEFAチャンピオンズリーグに出場するという大きな目標があったからだ。その後、CSKAモスクワは本田獲得のオファーを断り続けたため、ミラノに行くために契約満了を待つしかなかった。この予期せぬ動きが、本田の今後の躍進に結びつくはずだ。本田はメキシコでプレーすることによって、ロシアに行くために全力投球を強いられる。彼はチャンスを得るために再びトップフォームでピッチに立ち続けるだろう。そして、それは日本のロシア行きに向けた良いニュースであり、(ライバルの)オーストラリアとサウジアラビアにとっては、危険極まりないものだ」と綴り、本田のパチューカでの躍進に期待を寄せている。

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