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[東京都1部L]インハイ予選欠場の関東一FW重田が1G1A。本戦は「やるしかない」

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関東一高FW重田快は1ゴール1アシストの活躍。全国ではチームメート達に恩返しの活躍を誓う

[7.20 高円宮杯東京1部リーグ 関東一高 2-0 実践学園高 駒沢2]

「メンバーに入れてもらった分、予選は出ていないので、本戦では自分が力になろうと思っている。やるしかないです」。この日、1得点1アシストの活躍で関東一高の勝利に貢献した背番号15は仲間の分も、全国で戦う決意を口にした。

 FW重田快(3年)は昨年度のインターハイ全国大会メンバーで、選手権開幕戦では決勝点となるPKを獲得したアタッカー。だが、エースとして期待された今年は、「なかなか最初点も取れなくて、チームも自分が行ったら助かるということがなかった」。そしてケガによってインターハイ予選はチームを応援する側に回った。

 それでも、仲間たちが優勝と全国切符を獲得したインターハイ予選後のリーグ戦は前節の帝京高戦で先制ゴールと決勝アシスト。この日も小野貴裕監督から奮い立たせられるような言葉を受けながら、縦突破や判断良いラストパスなどで徐々に存在感を増していくと、後半9分に絶妙な1タッチラストパスでFW村井柊斗(3年)の先制ゴールをアシストする。

 そして後半12分、左サイドでボールを奪ってDF1人を剥がすと、さらに「ゴール見たら相手が引いていたので一個運ぼうと思って運んだら2人食いついて来たんですけど、間が空いていた」というDF2人の間を割って入って突破。最後は右中間まで一人でボールを運んでGKを外してから右足シュートをゴールへ流し込んだ。

 まだまだ結果が足りない。控えの立場から先発を奪い返す最中だ。エースFW篠原友哉(3年)をはじめ、FW村井、FW池田健太(2年)、MF篠崎源太(2年)とアタッカー陣は充実しており、現在ボランチのMF小関陽星(2年)のサイド起用もありえる。その中で縦への推進力などを武器に競争を勝ち抜き、この日のようにチームの勝利に貢献する存在になることができるか。

 インターハイは昨年、何もできずに初戦敗退した悔しさもぶつける舞台となる。「去年は初戦で市立船橋とやって、チームとしても、個人としても何もできていなくて、悔しい思いしかしていない。まず1回戦勝って、その次、その次と繋げていきたい、まず1回戦全力で勝ちにいきたい」。全国出場を果たしてくれた仲間たちに必ず恩返しを。強い決意を持ってこの夏を駆け抜ける。
 
(取材・文 吉田太郎)

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