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「点を取って欲しい」主将もゴール熱望の佐藤大樹がハットトリック!札幌U-18が5発快勝でGL突破

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ハットトリックを達成した佐藤大樹

[7.24 日本クラブユース選手権(U-18)GL第2節 札幌U-18 5-0 センアーノ神戸ユース NTT図南]

 第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会は24日、グループリーグの2日目を迎えた。NTT図南グラウンドで行われたグループFの北海道コンサドーレ札幌U-18(北海道1)とセンアーノ神戸ユース(東北5)の一戦は5-0で札幌U-18が大勝し、同グループ柏レイソルU-18(関東5)と共に決勝トーナメント進出を決めた。

「チームの課題は立ち上がりだったので、全国大会はより意識してやろうと思いました」と語るのは札幌U-18キャプテンFW藤村怜(3年)。川口卓哉監督も「この環境で後にもつれ込むと暑さの影響が大きくなります。レベルが高い試合環境の中でゲームの開始から終わりまで意図的なサッカーをすることが目標です」と立ち上がりを強く意識した。

 序盤から相手陣内に果敢に攻め込んだ札幌U-18。前半16分、右サイドに流れた藤村の速くて強いクロスボールを受けたFW佐藤大樹(3年)が左足でシュートを決めて先制した。さらに26分、藤村が放った強烈なロングシュートを相手GKが弾いたこぼれ球を佐藤がゴールに押し込み、2点目。35分には、佐藤のクロスからU-17日本代表MF井川空(3年)がヘディングシュートを決めて、前半で3-0とした。

 後半に入っても札幌U-18の勢いは止まらず、5分に佐藤が右サイドからドリブルで中央へ切れ込んで、相手GKが体の重心をかけた方向と逆方向へゆるいシュートを左足でゴールに流し込んだ。28分には、トップチームのタイ遠征から合流したばかりのコンビ、DF船戸一輝(2年)のクロスからFW中村桐耶(2年)がヘディングシュートを決めてダメ押し。5-0と大勝した。

 ハットトリックを決めた佐藤は自身3得点目のゴールが一番持ち味が出た形だと振り返った。「自分の武器であるドリブルからのシュートでした。スピードも出せて、シュートも落ち着いて相手GKの重心の逆を取って落ち着いて決められて良かったです」

 佐藤は昨年秋、左膝半月板損傷の重傷で長期離脱を強いられた。2トップを組む藤村は、「ずっと大樹がケガしていたので、この大会でいっぱい点を取ってくれると良いな、と思っていました」と、佐藤のゴールラッシュを熱望していた。「フジ(藤村)とは3年生になってから一緒にFWで組むことが多くて、良い距離感でゴールに直結する崩しができています」(佐藤)。藤村と良い連係を築き、今大会2試合で4ゴールと輝きを放っている。

 グループリーグ突破が決まり、今後は優勝、個人としては得点王を狙うこととなる。「全国大会はアピールする場なので、常にゴールを意識して得点王を狙いたいです。自信を持って優勝を狙っていけるように、DFも頑張ってくれているので自分がチームを助けるゴールを挙げたいです」。チーム思いのストライカーは、26日の柏U-18戦、そして27日からのノックアウトステージでもゴール量産を狙う。

(取材・文 小林健志)
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