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[NB CHAMPIONSHIP U-13]東北から鹿島アントラーズつくばで挑戦中のボランチ、MF下田栄祐が大会MVPに

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鹿島アントラーズつくばジュニアユースのMF下田栄祐が大会MVPに

[7.24 NB CHAMPIONSHIP U-13決勝 鹿島つくばJY 2-1 鹿島JY 時之栖裾野E1]

「newbalance CHAMPIONSHIP U-13/2017」の大会MVPには優勝した鹿島アントラーズつくばジュニアユースのMF下田栄祐が選出された。

 表彰式でMVP選手として名前をコールされると、本人は「(自分が呼ばれるという考えは)無かったです。凄くびっくりでした」と照れ笑い。評価された部分については「中盤でボール取り切るというのと、中盤でボールをさばいて味方にプレーしやすいボールを出すというところで評価されたと思います」と冷静に分析していた。

 球際、ハードワーク、切り替えの速さを当たり前のこととして求められるチームの中で、下田は「まだまだですけれども」(鳴海勝也監督)、それを表現できる選手であり、一人でボールを奪い取ることができる選手だ。決勝でも「中盤でボールを取りきってDFの人を楽にプレーさせて、その奪ったボールを攻撃につなげて攻撃に得点してもらうことを重視していました」というように、中盤の激しい攻防戦の中で存在感。守備面での貢献度が高かった一方、決勝点となる2点目は、中盤で相手のプレッシャーをいなして左サイドへ展開した下田のパスが起点だった。

 手応えと課題を感じた「newbalance CHAMPIONSHIP U-13/2017」だった。「今大会で通用する部分と通用しない部分が分かったので、通用するところは伸ばしていきつつ、通用しないところは練習して通用するようにしていきたいです。いいところは守備のところと競り合いで勝つところで、できなかったところは判断の遅さとボールを受ける前に周りを見るということができていなかったです」。目の前にある課題を改善しながら成長を遂げ、より高いレベルの試合でも活躍できるようになる。

 元スペイン代表MFシャビ・アロンソが憧れという下田は岩手県の盛岡市出身。ナショナルトレセンU-12東北メンバー選出歴も持つ下田は昨年、茨城県で開催された大会で活躍して鹿島関係者の目に留まり、将来の目標を実現させるために鹿島つくばJYに加入した。「アントラーズはトップチームも活躍して、世界で通用しているので、そういうところで自分のレベルを上げられる」と決意の挑戦。「将来は日本だけでなく世界に行って、世界に行くだけでなく、世界で活躍して世界で評価される選手になりたいです」という目標を持って、「newbalance CHAMPIONSHIP U-13/2017」MVPのMFは努力し続ける。

(取材・文 吉田太郎)
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【特設ページ】newbalance CHAMPIONSHIP U-13/2017

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