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高卒プロ入りを実現するために大事なインターハイ。流経大柏の大型MF熊澤和希「結果を毎試合残していきたい」

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流通経済大柏高MF熊澤和希

 夏の高校サッカー日本一を争う、平成29年度全国高校総体「はばたけ世界へ 南東北総体2017」サッカー競技が29日から宮城県内で開催される。昨年度大会準優勝校で、激戦区・千葉県予選で3連覇を果たした流通経済大柏高は2回戦(30日)から登場。1年前の全国決勝経験者でU-16日本代表歴も持つ180cmの大型MF熊澤和希(2年)が、高卒プロ入りのために活躍を誓う全国大会への意気込み、そして7月28日にブルーのニューカラーが発表されたadidas社製スパイク「NEMEZIZ」を着用した感想などについて語った。

――去年もインターハイ決勝を経験している。あれから1年経ったが。
「前回、1年生で3年生のインターハイを経験させてもらいました。経験も、技術も前回よりはついていると自分では思っていますし、特に技術では去年のインターハイがあったからこそ、キックだったり、トラップだったりの際にミスがなくなって正確にできてきている。自分にとって、去年のインターハイや選手権予選は大きかったです」

――自分自身にとって、特に何が大きかった?
「前回、15分間くらいですけれども、決勝の舞台を経験できたことですね。相手のプレッシャー、重圧ある雰囲気の中でプレーできたことで気づくことができて、しっかり成長したなと思います」

――昨年の全国決勝は市立船橋に0-1で敗戦。もっとレベルアップしなければと?
「去年は3年生相手のプレッシャーの中で全然良いプレーができなくて、選手権も出ることができていないですし、もっと成長しなければいけないと思いました」

――自分自身の現在地について、どう分析している?
「今の自分だと、ボールをさばくことはできるんですけど、それだけだと普通のプレーヤー。『凄い』『上手い』というプレーヤーでは全然ない。ですから、『凄い』と言われるようなプレーヤーになりたいです」

――まだ、流経大柏でも絶対的な存在になることができていない。何が足りない?
「あまりスタメンで出ることができない理由の一つはリーダーシップの部分が原因だと思います。自分の中では出しているつもりなんですけれども、周りに伝わるほどはできていない。あと、勝負どころになるとミスしたり、プレッシャーに弱いと思われていて、使われない。ボールはさばけているんですけど、大事なところにいなかったり、結果が出せていないところがスタメンを取れない理由なのかなと思っています」

――本田監督も課題はシュートだと。
「シュートが入らないです。シュートまで行けるんですけど、そこで力が入ったり、ミートしなかったりということが多くて、チャンスを潰してしまうケースが結構ある」

――ボランチからトップ下でもプレーするようになって、ゴールに近いポジションでより持ち味の技術や運動量を発揮できるようになっている。
「ゴールに近い方が自分の得意なプレーをしたり、アピールできたりするんですが、結果がまだついて来ていないです」

――プロ入りするためには2年生の活躍が重要と言われる。今回のインターハイの活躍次第ではサッカー人生を変えられると思うが?
「まずスタメンで出ることは考えているんですけど、ベンチだった場合にもすぐに結果を出せるような選手になること。毎日、毎試合結果を出し続けてアピールしていきたい」

――昨年、U-16日本代表にも入って注目されてきた。
「代表に呼ばれてオマーンへ行った時も、全然自分のプレーができませんでした。その後、代表に呼ばれなくなって、候補にしか入れなくなっています。もっともっと成長していかないと代表も呼ばれないし、候補だけじゃ満足していないので、これから代表に入れるように、普通にプロになれるようにもっと練習から成長していきたいです」

――また、年代別日本代表で自分の力を試したい。
「去年、オマーンへ行った時は全然通用していなかった。今なら結構周りも見えているし、敵が来る前にプレーできるイメージがある。最近だと身体の使い方が結構慣れてきているので、身体を使ったり、1タッチで相手を剥がしたりする自信はあります」

――チームメートの関川(郁万)選手やライバルの市立船橋の選手たちが年代別代表に入って行くのを見ると、なおさら悔しいのでは?
「負けている部分はあんまりないと思うんですけど、市船の郡司(篤也)とかは大事なところで結果を出している。自分も大事なところで結果を出さないと、彼らには勝てないかなと思っています」

――結果を出すために今、磨いていることは?
「キックの精度は自分のアピールする部分だと思うので、磨いているところもありますし、1タッチプレーや(コンビネーションの)タイミングはいつも磨いています」

――現在、理想としている姿は?
「ラン・ウィズ・ザ・ボールで相手を抜いたり、1対1はあまり得意じゃないんですけど1タッチプレーでDFを剥がして、またボールをもらって必ずシュートを決められるストライカーになりたいです」

――動画を見てプレーの参考にしたりする?
「色々な選手の動画を見ます。特にメッシやクロースですね。自分の短所がボールを持った時に止まってしまうところ。最近は簡単に2タッチとかできているので、自分のアピールすることができているんですけど、止まって持って怒られることもあるので、意識してやっていかないといけない」

――身長が180cmあって、テクニック、センスもある。高い目標を持ってやっていかなければいけない。
「僕の目標は高卒でプロ。まずインターハイに出ることが最大の目標なんですけど、出るだけでなくて、自分で決めることはもちろん、味方を使ってでも自分の結果を毎試合残していきたい」

――今年はプレミアリーグにも昇格しなければならない。
「絶対にプレミアで試合したい、とトップにいる選手も、Bにいる選手も全員が思っている。まず、トップにいる自分たちが結果を出さないと下もついて来ないと思います。自分たちの代では3冠を狙っている。まずは、プレミアに出ないといけないので、今年、自分たちの力で必ず昇格しなければいけないと思います」

――将来はJリーガー、そして日本代表へ。
「高卒プロが絶対で、大学に行ってからもプロになれると思うんですけど、早めに経験していかないと、世界へ上っていけないと思いますし、経験していれば早く代表に入ることができると思うので、高卒でプロ入りしたいです」

――ニューカラーの「NEMEZIZ」の印象も教えてください。
「今履いているのはXなんですけど、履いた時のフィット感がまず良くて、Xよりタッチなども良いかなと思いました。特にかかとのところのフィット感があるなと思いました。締め付けが良くて、他のスパイクは履いているうちにかかとの部分が広がっていくことが多いけれど、NEMEZIZはかかとの部分が固定されているので広がらないし、動きやすいと思います」

――アジリティを求める選手に「NEMEZIZ」は合っているスパイクだが、個人的にアジリティについてどのように考えている?「NEMEZIZ」を着用した際のアジリティの印象についても教えてください。
「アジリティは重視していますけれど、あまりある方ではないです。下半身のバランスなどは意識して向上させようとしています。NEMEZIZは踏み込む時が良かったです。無理矢理シュート体勢に入った時の軸足の踏ん張りや、ターンの時に動きやすいのではないかと思いました」

(取材・文 吉田太郎)
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