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さくらんぼ1つ通さない堅守を破った福岡! 鮮やか2発で“首位湘南の二の舞い”は演じず

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[7.29 J2第25節 福岡2-0山形 レベスタ]

 2位アビスパ福岡がホームで14位モンテディオ山形に2-0で勝利した。主導権を握りながら決め切れない時間が続いたが、後半に鮮やかなカウンターから2得点。同日に1時間遅れで試合を行っている湘南が引き分け以下に終われば、第21節以来の首位返り咲きとなる。

 福岡は前節の徳島戦(0-1)から先発1人を変更。DF堤俊輔に代わり、6月26日に加入が発表された韓国人DFウォン・ドゥジェが初出場を果たした。また、今月24日に横浜FMから期限付き移籍したFW仲川輝人が初のベンチ入り。フォーメーションはウォン・ドゥジェがMF三門雄大とダブルボランチを組む4-2-3-1を採用した。対する山形は首位撃破となった前節の湘南戦(3-0)と同じ11人。前節2ゴールのFW阪野豊史を1トップに据えた4-2-3-1で臨んだ。

 前半は福岡がハイプレスで山形を自陣に押し込み、多彩な攻撃でゴールに迫る。最初のチャンスは前半4分。MF駒野友一の左CKにゴール正面のFW松田力がヘッドで合わせるが、うまくミートできずにゴール左外に外れる。同26分にFWウェリントン、同34分にはMF山瀬功治が右足でミドルシュートを放つが、いずれも枠をとらえ切れなかった。

 なおも攻め続ける福岡だったが、前半36分にアクシデント。MF亀川諒史が空中戦で競った際にMF鈴木雄斗の左腕が顔面を直撃し、口元から流血してしまう。止血してピッチに戻ると、直後に決定機が生まれた。

 前半39分、左サイドの亀川が右からのロングボールをワンタッチで中央に落とし、キープした松田のリターンからフリーでPA内左に進入。スピードに乗ったまま右足のトーキック気味でシュートを打つが、飛び出したGK児玉剛に当たったボールはゴール左外のサイドネットを直撃した。

 福岡は攻め込みながらも前半をスコアレスで終え、後半開始から松田を下げてFW石津大介を投入する。すると、取れそうで取れなかった先制点は後半2分に生まれた。

 ウェリントンのパスカットを起点としたカウンターから、右サイドに流れた三門が右足でクロス。ファーのジウシーニョが頭で折り返し、ペナルティスポット付近でノーマークとなっていたウェリントンが豪快な右足のボレーをゴール左上に叩き込んだ。

 ウェリントンは4試合ぶりの得点で今季13ゴール目。前半は水際で失点を防ぐ粘り強いディフェンスを見せていた山形だったが、守備に切り替わった直後の隙を突かれる形となった。前節に首位湘南を苦しめた“さくらんぼ1つ通さない”山形の堅守を攻略した福岡は、その湘南を抜いての首位返り咲きに大きく前進する。

 1点を追う山形は、後半16分にMF安西海斗との交代でMF太田徹郎を投入。25日に鳥栖から期限付き移籍で古巣に復帰した太田は、2012年9月17日のJ2第34節・京都戦(1-2)以来、1776日ぶりに山形の選手としてピッチに立った。

 攻勢を強める山形だったが、次の1点も福岡が奪う。後半18分、相手のCKを防いだ後のカウンターから石津がドリブルで持ち上がり、マッチアップしたDF加賀健一を縦に振り切ってPA内左へ。落ち着いて左足を振り抜き、ゴール右に流し込んだ。

 石津の2試合ぶりとなる今季6得点目で2-0とした福岡。後半23分にはジウシーニョを下げ、加入直後の仲川を福岡デビューさせる。そのまま相手の反撃をしのいで2試合ぶりに勝ち点3を獲得し、勝ち点1差の湘南を抜いて暫定で首位に浮上した。

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