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奇妙な優勝…アーセナルがセビージャに敗戦も“斬新な”レギュレーションによりエミレーツ杯制覇

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主将DFペア・メルテザッカーが複雑な表情

 エミレーツ杯は30日、2日目を行い、アーセナル(イングランド)の2大会連続5度目の優勝で幕を閉じた。

 アーセナルの本拠地エミレーツ・スタジアムでプレシーズンに開催される同大会。レギュレーションは少々特殊で、総当たり戦ではなく2日間で2試合を戦い、勝利チームには勝ち点3、引き分けで勝ち点1、敗戦で勝ち点0という通常の勝ち点換算に加え、1ゴールにつき勝ち点1が与えられる仕組みとなっている。

 9回目となった今大会は、アーセナルのほかにセビージャ(スペイン)、ライプツィヒ(ドイツ)、ベンフィカ(ポルトガル)が参戦。29日に行われた第1戦では、アーセナルがベンフィカに5-2で勝ち、セビージャはライプツィヒを1-0で下した。

 2日目、アーセナルはセビージャと対戦。先制したのはセビージャだった。スコアレスで迎えた後半4分、FWウィサム・ベン・イェデルのダイレクトスルーパスをPA内で受けたMFホアキン・コレアが右足で流し込み、先制点。だが、アーセナルが17分に追いつく。右サイドをMFアレックス・オクスレイド・チェンバレンが強引に突破。中央に折り返したボールをニアのFWダニー・ウェルベックはミートしなかったが、中央に流れたボールをFWアレクサンドル・ラカゼットが右足で流し込み、試合を振り出しに戻した。

 決勝点は後半24分に生まれた。セビージャは左サイドのスローインからMFガンソがスルーし、PA手前でボールを受けたMFスティーブン・エンゾンジが左足を振り抜く。ふわっとしたシュートが鮮やかな弧を描きながら右サイドネットに吸い込まれ、2-1。セビージャがアーセナルに勝利した。

 これでセビージャが2連勝となったが、前述のレギュレーションにより勝ち点9と得失点差でセビージャと並んだアーセナルが、総得点で上回って優勝となった。この“奇妙な優勝”に表彰式ではキャプテンのDFペア・メルテザッカーも複雑な表情を浮かべていた。

 以下、エミレーツ杯順位表と結果

【順位表】
1.アーセナル(9)+2
2.セビージャ(9)+2
3.ライプツィヒ(5)+1
4.ベンフィカ(2)-5

(7月29日)
アーセナル 5-2 ベンフィカ
ライプツィヒ 0-1 セビージャ

(7月30日)
アーセナル 1-2 セビージャ
ライプツィヒ 2-0 ベンフィカ


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