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1年越しのリベンジマッチ…前回王者との対戦で川崎F U-18が感じた手応え

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2年連続でFC東京U-18に敗れてベスト4となった川崎フロンターレU-18

[7.31 第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会・準決勝 川崎F U-18 0-2 FC東京U-18 味フィ西]

 前回大会と同カードとなった第41回クラブユース選手権(U-18)大会準決勝。初の決勝進出を狙う川崎フロンターレU-18にとって、U-17日本代表FW宮代大聖(2年)の言葉を借りれば「リベンジ」を期して臨んだ一戦となったが、またしてもライバルのFC東京U-18に敗戦を喫した。

「東京さんの強さをまざまざと感じさせられたゲームだったと思う」。試合後、川崎F U-18の今野章監督は率直に振り返った。痛恨だったのは後半12、14分の連続失点。「0-1であればまだ問題はなかった。選手は(気持ちが)折れていなかったと思うが、イージーなところでミスが出てしまった」と、最終ラインがロングボールの処理を誤り、FC東京U-18の長身FW原大智(3年)にループシュートを決められた場面を悔やんだ。

 また、今大会4得点を決めたエースの宮代は「あまり良い部分が出せなかった。もっと自分を経由して良い攻撃ができればよかったし、攻撃の枚数が少なくても、自分が一人で持っていくじゃないですけど、自分がスムーズに時間を作ったりできれば良かった。もっと技術を高めていかないといけない」とFC東京U-18に完封された攻撃のレベルアップを誓った。

 それでも、昨年感じていた差が確実に縮まっていたのはたしか。「昨年はギリギリで勝ち上がってきて、チャレンジだったということに比べれば、今年は勝利の可能性があるんじゃないかという部分で入れた。前回を経験していた選手もいたし、1点ビハインドでも追いつけるんじゃないかという慣れ、余裕があった」と指揮官は言う。

 ゴール右斜前20メートルのFKで、ポスト直撃の惜しいシュートも放った右サイドバックのDF小川真輝(3年)も「昨年は何もやらせてもらえず、ただやられちゃった感じがあったんですけど、今年は押し込む時間もあって、昨年よりは多少、配球やゲームメイクをできた場面もありました」と手応えを語った。

 小川は宮代に続く今大会2得点で、2年連続の躍進を果たしたチームをけん引。グループリーグ第1節の大分トリニータU-18戦では直接FK、第2節の栃木SCユース戦では間接FKを「ずっと練習していた」というキックで叩き込んだ。

「今年のチームは粘り強く闘えるし、今大会を通じても良さを出せるようになった。JユースカップではFC東京にリベンジしたい」と次の勝負に期待を高めつつ、「自分たちは最終年代なので、プレミアリーグ参入戦に行って、後輩たちにプレミアリーグの舞台を残せるように」と現在首位に立っている高円宮杯プリンスリーグ関東への意気込みを口にした。

(取材・文 竹内達也)
●第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会特集ページ

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