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日本一引き寄せる一撃!!FC東京U-18FW久保建英が左足一閃で先制点「結果を残せて良かった」

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鮮やかな先制点を決めたFW久保建英

[8.2 第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会・決勝 浦和ユース 0-2 FC東京U-18 味フィ西]

 第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会の決勝が2日に味の素フィールド西が丘で行われ、前回王者のFC東京U-18(関東1)が浦和レッズユース(関東3)に2-0で勝利し、2連覇を飾った。昨年度大会得点王のFW久保建英が先制点を決める活躍をみせた。

 押し込みながらも1点が遠く、もどかしい時間が続く中、久保の左足が流れを変えた。後半35分、中央でボールを拾い、久保から左サイドのMF荒川滉貴、PA内左のMF小林幹へつなぐ。相手を引き付けての横パスを受けた久保が迷いなく左足を一閃。わずかな二アサイドの隙間を突いてのシュートがネットを揺らした。チームはその後にPKで1点を追加。2-0で勝利した。

 試合後のヒーローインタビューで久保は「小林選手からすごくいいパスが来た。グラウンドがスリッピーだったので下に流し込むだけで、決まってよかったです」と笑顔で振り返った。

 昨年度大会でチームは日本一に輝き、自身は得点王を受賞したものの決勝では無得点だった。待望のファイナルでの1点。「去年は自分はまだ未熟ながら、途中から試合に出させてもらって、何もできなかった分、今年はゴールという結果を残せてよかったです」とやや安どした様子で語る。

 また二学年上の先輩を気遣った久保。この日のゴール後はスタンドへ一目散に駆け寄り、仲間とハイタッチを交わしていた。これは7月31日に行われた準決勝で右ひざを痛め、決勝戦を松葉杖姿で応援していたDF坂口祥尉を気遣ってのもの。

「昨日、祥尉くん(坂口)からLINEが来て、決めたら(坂口の元へ)行こうと思っていたので、実現できてよかったです」。16歳のFWは一段とやさしい笑顔を浮かべていた。
(取材・文 片岡涼)
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