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失点しないことを「突き詰める」。市船の190cmGK長谷川が1対1ストップ

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市立船橋高GK長谷川凌

[8.2 総体準々決勝 関東一高 1-2 市立船橋高 ひとめぼれスタジアム宮城]

 ここぞの場面で止めるのが守護神の役割。市立船橋高は後半26分、関東一高FW 池田健太(2年)に抜け出されたが、距離を詰めたGK長谷川凌(3年)が190cmの長身を活かしてシュートをストップ。相手の決定機を阻止した長谷川は最後まで同点ゴールを許さず、チームを勝利へと導いた。

「このトーナメント通じて仲間に助けられたところがあって、シュートが来ないというのが多かったんですけど、(チームのピンチで)自分が止めることができて良かったです。(あのシーンについては)仲間がプレスに行くから次のボールが大きく離れるという意識があったので、その間を詰められたという感じです」とビッグセーブについて振り返った。

 高卒プロ入りを目指す長谷川にとってはアピールの大会だ。自分の良さを発揮するということよりもこだわっているのは「まず失点しないこと。それを突き詰めるだけだと思います」。DFを動かし、シュートを止めてゴールを守り抜く。この日は今大会で初となる失点を喫したが、切り替えてここからの大一番続く戦いでやり通す。

 昨年は登録メンバーに入ることができず、チームのアイルランド遠征中に結果だけ確認していた。インターハイは今回が初体験。「選手権と違う緊張感がある。自分も最後の選手権へ向けて、周りの選手たちを見て学ぶものがあるし、緊張感の中から得られるものが多い」と学ぶこともできているというインターハイを最後まで勝ち抜く。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017

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