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日ノ本学園が“夏の女王”に!藤枝順心に雪辱果たし、2年ぶり5度目の全国制覇!

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日ノ本学園高が5度目の全国制覇を果たした。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[8.4 総体女子決勝 藤枝順心高 0-1 日ノ本学園高 ユアスタ]

 平成29年度全国高校総体「はばたけ世界へ 南東北総体2017」女子サッカー競技(宮城)決勝が4日午前に行われ、2連覇を狙う藤枝順心高(静岡)と2年ぶりの優勝を目指す日ノ本学園高(兵庫)が激突。日ノ本学園が1-0で勝ち、5回目の優勝を果たした。

 前回大会の準決勝で藤枝順心が2-1で勝ち、日ノ本学園の5連覇を阻止。今年、ファイナルで実現した再戦は前半、拮抗した展開のまま時間が進んだ。

 中盤で高い技術を発揮するMF並木千夏(3年)やMF千葉玲海菜主将(3年)らを中心にボールを保持した藤枝順心が攻める時間を増やしたが、日ノ本学園はアプローチ、カバーリングの素早い宮崎音々(3年)と金平莉紗(3年)の両CBを中心とした守りで隙を見せない。

 ただし、攻撃面ではFW宮本華乃(3年)とトップ下のMF澁川鈴菜(2年)や右のMF牛島理子主将(3年)が絡んだ攻撃から相手の守りを切り崩そうとするものの、藤枝順心の寄せが速く、なかなか前線で起点を作らせてもらえなかった。

 前半25分過ぎから日ノ本学園の攻撃のリズムが好転し、連続でパスが繋がりだすが、藤枝順心は並木の展開からカットインしたFW今田紗良(3年)が左足を振り抜き、左SB齋藤久瑠美(3年)のアーリークロスがゴールを脅かすなど相手に主導権を渡さない。

 0-0で迎えた後半17分、日ノ本学園がスコアを動かした。右オープンスペースでボールを収めた宮本がキープして後方へ落とすと、MF伊藤美玖(3年)のクロスボールを澁川が頭でゴールへ押し込んだ。

 反撃する藤枝順心は両サイドを軸とした攻撃で日ノ本学園にプレッシャーをかけるが終了間際にこぼれ球に反応したSB原田結奈(3年)の左足シュートは枠上に外れてしまう。1点リードを守った日ノ本学園が12年のインターハイ女子サッカー競技開始から6大会で5回目となる全国制覇。昨年の雪辱を果たし、“夏の女王”へ返り咲いた。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017

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