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流経大柏・本田監督期待のFW近藤潤、献身的に戦って掴んだ優勝に「仲間信じてやれて良かった」

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流通経済大柏高FW近藤潤。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[8.4 総体決勝 流通経済大柏高 1-0 日大藤沢高 ユアスタ]

 今大会初戦(対遠野高)で流通経済大柏高のファーストゴールを決めたFW近藤潤(3年)はその後、攻撃の“切り札”として後半に流れを変える役割を担ってきた。

 決勝では前半30分に早くも投入。1トップの位置に入り、前線でボールを競り続けた。サイドに入れば相手の守備網をこじ開けるような突破も見せるが、前線に入ったこの日はなかなか良い形で前を向けず、シュートはゼロ。それでもチームのために前線で体を張ることを意識し、先制点直前の後半31分には絶妙なポストプレーで決定機ももたらした。

「今大会、全然点取れなくて、でもチームのために何ができるかと考えたら、仲間が蹴っているんでそれを収めよう、ヘディングでも相手に負けないようにしようと思っていました」。その献身的な動きが勝利に繋がり、「仲間信じてやれて良かったと思います。(本田裕一郎)監督も優勝したいなと言っていたんで、取れて、自分も嬉しいです」と微笑んだ。

 本田裕一郎監督がその能力の高さを最も評価しているほどのタレント。だが、今大会1ゴールという結果を見ても、その期待にはまだまだ十分には応えられていないという印象だ。だからこそ、よりレベルアップし、安定感を高め、自分の力をしっかりと表現できるようになること。決勝を終えて、「孤立している状態でも一人で打開できる選手になりたいと思っています」と誓ったFWが選手権では主役になる。 

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017

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