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川崎Fが土壇場で追いつき多摩川クラシコは痛み分け

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MF大島僚太とMF米本拓司が激しく競り合う

[8.5 J1第20節 川崎F1-1FC東京 等々力]

 川崎フロンターレはホームでFC東京と対戦し、1-1で引き分けた。後半4分にFC東京がFW中島翔哉のゴールで先制したが、川崎Fは試合終了間際の同44分にセットプレーからDF谷口彰悟が同点ヘッド。2万5043人を集めた「多摩川クラシコ」は痛み分けに終わった。

 川崎Fは前節の磐田戦(2-5)で連勝が3で止まったが、先発は変更なしで多摩川クラシコに臨んだ。FC東京は前節・新潟戦(1-1)から先発2人を変更。3バックの中央でDF吉本一謙、左ウイングバックでMF太田宏介がそれぞれ2試合ぶりに先発すると、右距骨骨挫傷および右脛腓靭帯損傷で離脱していたFW大久保嘉人も4試合ぶりにベンチ入りした。[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤から川崎Fがボールを保持する時間が長くなるが、守備時には5バック気味になるFC東京の堅い守りをなかなか崩せない。前半9分にはMF大島僚太が強烈なミドルシュートを放つが、わずかにゴール右へ。対するFC東京も同19分、右サイドからFWピーター・ウタカがドリブルで強引に切れ込み、角度のない位置から右足を振り抜いたが、GKチョン・ソンリョンに弾かれた。

 互いに決定機の少ない展開が続く中、FC東京が前半28分にビッグチャンスを迎える。中央の中島が右サイドのスペースに絶妙な浮き球のパス。走り込んだMF室屋成がダイレクトで折り返し、ウタカが右足ボレーで合わせたが、ミートできずにゴール右へ。絶好の先制機を逃すと、川崎Fも前半45分、MF中村憲剛の横パスを大島がワンタッチで前線に送り、PA内右にFW小林悠が進入。GKを引き付けて折り返したが、MF阿部浩之のシュートは左ポストを叩き、こちらも決定機を生かせなかった。

 スコアレスで折り返した後半立ち上がりの4分にFC東京が均衡を破る。左サイドに開いた位置でサイドチェンジを受けた太田が利き足とは反対の右足に持ち替えてゴール前にクロス。これをフリーの中島が頭でゴール左隅に流し込んだ。太田の右足クロスから164cmの中島がヘディングシュート。中島は3月4日の大宮戦(2-0)以来、18試合ぶり今季2得点目となった。

 1点を追う川崎Fは攻勢を強めるが、後半20分に中村、同26分に大島が狙ったミドルシュートはいずれも枠を捉えられない。同27分には中村に代えてMF森谷賢太郎を投入。対するFC東京も同31分、中島に代えて昨季まで川崎Fに所属していた大久保をピッチに送り込んだ。その大久保は後半35分に右足で強烈なミドルシュート。しかし、ここはチョン・ソンリョンが弾き出し、追加点を許さなかった。

 川崎Fは後半33分、MF登里享平に代えてFW森本貴幸、同37分には阿部に代えてMF長谷川竜也を投入し、交代枠を使い切る。すると迎えた後半44分、森谷の左CKに谷口が頭で合わせ、起死回生の同点ゴール。土壇場で1-1の同点に追いついた。その後も両チームが最後まで勝ち越しゴールを目指したが、互いに2点目を取り切ることはできず、試合は1-1のままタイムアップ。川崎Fは連敗を免れたが、2戦勝ちなし(1分1敗)。FC東京は3試合連続ドローで6試合勝ちなし(3分3敗)となった。

(取材・文 西山紘平)

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