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MF室屋「前半は0-0でいいと思っていた」苦しい時間帯のFC東京にあった“我慢強さ”

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3か月ぶりの連勝を果たしたFC東京

[8.13 J1第22節 FC東京1-0神戸 味スタ]

 前半の45分間、マンツーマンでプレッシャーをかけるヴィッセル神戸の守備に苦しんだFC東京だったが、右ウイングバックで出場したMF室屋成は「前半は正直、途中からは0-0でいいと思っていた」と明かした。

「失点ゼロで試合を運んで、最後に(得点して)試合を決めるというのは、昨年も何度かあった。神戸戦でも後半に相手が運動量が落ちてきた中で、必ずチャンスが訪れると思っていた」(室屋)。その言葉どおりに後半43分、自らが攻め上がって“チャンス”を作り出し、鋭い折り返しからFWピーター・ウタカの決勝ゴールを呼び込んだ。

 アンカーの位置でFW渡邉千真の密着マークを受けたMF高萩洋次郎も「前半は割り切って我慢強く戦うということ、守備のところでしっかり耐えるということだけを考えてプレーした」と振り返る。ボールは神戸に支配されていたが、気持ちを一致させた選手たちがピンチを最小限に抑えたことで、後半の反撃につなげることができた。

 また、そうして迎えたハーフタイムには攻撃に出て行く策も練った。「後半はディフェンスラインのボールの動かし方をはっきりさせ、サイドチェンジをしてからスピードアップするという狙い」(高萩)の修正を敢行。「ボールを横に動かせるようになったおかげで、相手がズルズル下がるようになった」(同)ことで、神戸から徐々に主導権を奪っていった。

 前半とは全く異なる展開の後半に劇的な決勝ゴールが生まれ、3か月ぶりの連勝を果たしたFC東京。8試合ぶりの無失点勝利の陰には、苦しい時間を耐え抜き、攻撃機会をうかがい続ける“我慢強さ”があった。

(取材・文 竹内達也)
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