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[adidas Cup福岡]注目DFの後継者、綾羽の2年生CB浦山が高さ発揮

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綾羽高CB浦山昂泰

[8.17 adidas Cup2017福岡GL 綾羽高 4-0 情報科学高 グローバルアリーナ]

 昨年、注目DFとして綾羽高をインターハイ初出場へ導いたCB野々村鷹人(現流通経済大)。その後継者と言える存在の2年生CBが台頭してきている。

 この日、CB浦山昂泰(2年)は180cmの高さを活かしたヘッドで空中戦をほぼ制圧。ボールサイドでの攻防でも強さを発揮して無失点で試合を終えた。1年時は空中戦を両足で跳んで競っていたというCBは、野々村やCBを主戦場としていた岸本幸二監督から直接指導を受けながら改善。「自主練でずっと片足で練習していた。ひたすら練習後にやっていた。それがようやく表れてきて良かった」というように、片足で跳躍する感覚をものにして空中戦での強さが増した。

 空中戦や対人の強さを武器とするCBになってきている。だが、岸本幸二監督が「自分でコントロールしてプレーしやすい状況に持っていくことができない。まだ苦し紛れにやっている」と指摘するように、試合の中で自分自身のプレーで精一杯になってしまい、まだ周囲に気を配ることができていないという。実際、この日は中盤のラインを上げることができず、情報科学高にセカンドボールを拾われる回数が増えてしまっていた。

 課題を改善する狙いもあって今回のadidas cup福岡大会ではチームのリーダー役に指名され、ミーティングなどで中心的役割を務めている。まだ全員を同じ方向へ向けることへの難しさを感じており、本人は「まとめる力だったり、まだまだ足りないです」と首を振る。

 だが、悩みながらチームを動かすことについて学習中。着実に個は高まってきており、回りを動かす力を身につければより攻略困難なDFになりそう。憧れの存在である野々村は帰省した際に来校してくれるとのこと。関西屈指のCBとして注目を集め、強豪大学へ進んだ先輩のように力をつけてリーダーシップを取ることのできるCBになる。

(取材・文 吉田太郎)

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