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[adidas Cup福岡]東海大星翔の注目レフティー、MF花田は自信持つ足元プラスアルファを身につける

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後半9分、PKを決めた東海大熊本星翔高MF花田駿

[8.17 adidas Cup2017福岡GL 東海大熊本星翔高 6-2 豊国学園高 グローバルアリーナ]

 東海大熊本星翔高MF花田駿(3年)は前半27分に右サイド、敵陣中ほどの位置からPAへ斜めのスルーパス。「FWが斜めに動いて空いたスペースに(吉岡)涼斗が入ってきたので」とMF吉岡涼斗(2年)へ通したパスによって先制点を演出した。

 さらに後半9分には、PAへ持ち込むと、シュートこそ打ちきれなかったものの、ゴールを背にキープした花田はDFに後方からファウルを受けてPKを獲得。これを自ら左足で決めて2-0とした。

 この日は、後半30分にもPAへの抜け出しから吉岡のゴールをアシスト。「中盤でボール貰ってまずシュート。相手が来たらサイドへはたいて攻撃にかかわっていきたい」というMFは、セットプレーやPA付近でのコンビネーションによる崩しなど得意の左足を駆使して存在感を放った。

 夏の熊本王者の司令塔、花田は九州トップレベルの技術力の持ち主だ。インターハイでも技術面は通用した感覚がある。一方で課題は明白。年代別日本代表入りしているような選手たちと自身を比べると、「足元の技術はあまり変わらないと思うんですけど、球際とかまだ足りないです。守備の部分でもっと貢献していきたい」と口にする。

 妥協することなく、その課題に取り組むこと。それが大学を経て目指すという4年後のプロ入りにも繋がるはずだ。憧れの選手は「同じ左利きで身長高くないし、スピードもあるわけではないけれども、さばくところとか来る前の状況判断とか好きですね」というMFダビド・シルバ(マンチェスター・シティ)。目標とするMFのようになるためにも、課題を改善して試合でより特長を発揮できる選手になる。

(取材・文 吉田太郎)

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