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[MOM2195]浦和東MF市村悠太朗(3年)_ダブルヘッダー連続フル出場の“鉄人アンカー”

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アンカーとして攻守に奮闘した浦和東MF市村悠太朗

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.18 アンダーアーマーチャレンジカップ準決勝 慶應義塾志木0-4浦和東 いわきFCフィールド]

 守備の防波堤になるだけでなく、正確なキックで攻撃の起点にもなった。1日2試合の3連戦。メンバーを入れ替えながら大会を戦うチームの中で浦和東高(埼玉)のMF市村悠太朗(3年)はこの日午前に行われた平工戦に続いてフル出場。「そんなに疲れなかった」と涼しげに言った。

 走り込みの成果だ。「夏休みに入る前からとにかく走ってきた」。校内合宿はほぼ走り込みのメニュー。学校の近くにある埼玉スタジアムで練習したときもピッチ上のトレーニングだけでなく、スタジアムの外周にあるランニングコースを走るなど体力強化に努めてきた。

 3-4-2-1のダブルボランチの一角として先発し、後半途中からは4-1-4-1のアンカーを務めた。入学当初はサイドハーフやサイドバックでプレーしていたというが、鈴木豊監督は「両足で蹴れるので、展開力を生かしたい」狙いもあり、中盤の底で起用。3バック時は、本来は中盤のMF青木兵吾(3年)が3バックの中央に入るが、市村と青木の縦のコンビが浦和東の屋台骨でもある。

 右利きの市村だが、「小学生のときに右足首をケガして、ずっと左で蹴っていた」そうで、左足の精度も遜色ない。2学年先輩で、レフティーのボランチとして活躍し、卒業後は新潟医療福祉大に進学したMF望月海渡が目標。明日19日にはグループリーグで敗れた延岡学園(宮崎)との再戦となる決勝を控え、「ロングボールだけでなく、パススピードも速く出せる自信はある。空いたスペースにタイミングよく出していきたい」と意気込んだ。

(取材・文 西山紘平)

●アンダーアーマーチャレンジカップ2017 SUMMER

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