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[adidas Cup福岡]過去10年無い選手権熊本県予選連覇へ、ルーテル学院は追いつかれても「踏ん張れるチームに」

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ルーテル学院高のCB江崎巧朗主将

[8.18 adidas Cup2017福岡準決勝 ルーテル学院高 1-2 東海大福岡高 グローバルアリーナ]

 07年度にルーテル学院高が大津高の連覇を8で止めて以降、選手権熊本県予選で連覇したチームは無い。今年、その難関に前回王者のルーテル学院が挑戦する。

 ルーテル学院は8月16日から18日まで行われた「adidas cup福岡大会」のグループリーグで唯一3連勝。東海大福岡高との準決勝では前半22分にMF三上宗一郎(3年)の左足シュートのこぼれ球をadidas cupでゴールを連発したFW鈴木登志峰(3年)が押し込んで先制した。

 いずれも昨年度の選手権を経験している{{江崎巧朗主将(3年)と徳永敦優(2年)の強力CBコンビを中心に守るルーテル学院は、その後も鈴木とFW竹宮彪真(2年)の2トップの推進力を活かした縦への攻撃やサイド攻撃からチャンスをつくった。

 だが、2点目を奪うことができなかったルーテル学院は後半16分にPKを与えて失点。相手の勢いある攻撃の前に踏ん張りきれず、さらに失点して1-2で逆転負けした。小野秀二郎監督は「1-1にしても踏ん張れるチームになる。1-1のまま終わらせるチームにならないといけない」と指摘。主将の江崎は「(決定力不足に加え、)守備でも最終ラインが隙をつくってしまって、そこを相手FWが上手くてついてきたので、まだまだ足りないと思いました。自分もキャプテンとして失点後の声がけとかが足りなかった。味方のやる気が出るような声が出せたら良かった」と悔しがった。

 昨年は右SB、今年はCBを務める江崎は万能型のプレーヤー。注目CBは空中戦の強さや球際の強さを発揮していたが、もっとレベルアップしなければならないと感じている。「(個人としては)まずヘディングだったり、球際のところでしっかり相手のFWを潰すことで迫力が出たりする。プレーでチームを鼓舞することができると思う」と意気込んだ。

 激戦区・熊本を勝ち抜くチームになるためには相手の勢いを止める力が必要。チームとしては準優勝に終わったインターハイ予選からの成長も感じているが、まだまだ運動量など足りないと感じている。

「東海(大熊本星翔、インターハイ予選優勝校)も、大津(プレミアリーグWEST所属)もそうですし、いい選手がいっぱいいて、自分たち下手くそですけれども、もっと努力を続ければ、しっかり我慢してこの夏乗り越えれば絶対に勝てると思っている」と江崎。この夏、追いつかれても踏ん張れるチームになること、決定力を身につけることなど、勝ち抜くための力を身に着けて、選手権予選連覇を果たす。

(取材・文 吉田太郎)

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