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勝てば自力6位以内も…松本は京都に屈して“PO準々決勝敗退”

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J1昇格プレーオフ進出を逃した反町康治監督

[11.19 J2第42節 松本0-1京都 松本]

 7位松本山雅FCがホームで12位京都サンガF.C.に0-1で敗れた。4試合ぶりの黒星となり、順位は8位に後退。J1昇格プレーオフ進出を逃し、3シーズンぶりのJ1復帰は叶わなかった。

 松本は前節・福岡戦(1-1)と同じ先発メンバー。対する京都は前節・東京V戦(0-1)から1人を変更し、MF田村亮介に代わってMF望月嶺臣が2試合ぶりにスタメン復帰した。

 松本は前節のドローで5位から7位に後退したものの、今節は勝ち点1差の5位徳島と6位東京Vが直接対決を迎えるため、両チームの結果に関係なく、勝てば自力でプレーオフ進出が決まる状況。いわば7位から6位以内のプレーオフ準決勝を目指す“準々決勝”のような一戦だったが、先手を取ったのは昇格にも降格にも関与しないノンプレッシャーの京都だった。

 前半20分、FW大野耀平が敵陣後方やや左でDF橋内優也に倒され、FKを獲得する。キッカーのDF石櫃洋祐が右足で送ったクロスはフィニッシュに結び付かないが、混戦からDF那須川将大が蹴り出そうとしたボールが目の前のFW高崎寛之を直撃。さらに高崎が左足でクリアしようとしたボールがPA内右にいたDF本多勇喜の足下に入る。本多がゴール右を狙って左足でシュートを放つと、MF小屋松知哉がうまくブラインドとなり、GK鈴木智幸が反応し切れずにネットが揺れた。

 不運が重なって失点を喫した松本はサイド攻撃やセットプレーを主体に同点ゴールを目指す。前半27分、PA内右のMFパウリーニョの折り返しからMF工藤浩平がフィニッシュに持ち込み、相手DFにブロックされたボールにPA手前右のFW山本大貴が反応。左足で狙い澄ましたシュートを打つが、ゴール左隅のコースを突いたボールはGK清水圭介に横っ飛びで弾かれた。

 前半35分には左CKを獲得し、キッカーのパウリーニョが右足で速いクロスを送る。ニアで相手DFに触られるが、流れたボールの先には再び山本。しかし、右足の強烈なダイレクトシュートはゴール左に外れる。さらに同38分、MF武井択也のパスをPA手前左で受けた山本がうまいターンから右足を振り抜くが、シュートはわずかにクロスバーを越え、1点ビハインドのまま前半を終えた。

 松本は迎えた後半8分にアクシデント。好パフォーマンスを見せていた山本が右足を痛めて座り込み、タンカでピッチの外へと運び出される。交代の準備が整うまで10人での戦いとなる中、同9分にこの日最大のチャンス。工藤の右クロスをファーの那須川が頭で落とすと、MF吉野恭平に当たったボールがゴール前の高崎に渡る。あとは押し込むだけだったが、高崎は右足に引っ掛けてしまい、至近距離からゴール左に外してしまった。

 後半10分、すでにピッチを退いた山本に代わってMF石原崇兆を投入した松本。幅を使った攻撃で京都を攻め立てると、同20分に右サイドのDF田中隼磨が右足でストレート性のクロスを送り、高崎が胸で右へ落とす。PA内右で反応した石原が体勢を崩しながら左足で合わせるも、弱いシュートになってGK清水にセーブされた。

 後半22分には那須川とMFセルジーニョを交代するが、同23分にDF田中マルクス闘莉王、同24分にMF伊東俊を投入した京都に対し、攻めあぐねる時間が続く。同36分に武井がミドルレンジから右足で放った弾丸シュートはGK清水がファインセーブ。同37分には工藤を下げてFW鈴木武蔵をピッチへ送り出すが、最後まで1点が遠く、0-1でタイムアップの笛を聞いた。

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