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“主務からプロへ”法政大DF武藤友樹が松本入団内定会見、「アルウィンで早くプレーしたい」

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松本への入団内定会見を行った法政大のDF武藤友樹

 松本山雅FCが獲得を発表した法政大のDF武藤友樹(4年=八千代高)が5日、同校で入団内定会見を行った。武藤は「幼いころからのサッカー選手という目標が叶って、嬉しい気持ちでいっぱいです」と喜びを語った。

「幼いころからのサッカー選手という目標が叶って、嬉しい気持ちでいっぱいです。初めてアルウィンで観戦した時にはサポーターの皆さんがたくさんいて、熱いサポーターだなと、皆さんの前で早くプレーしたいなと思いました」

「今回プロになれたのは、今までサッカーを続けさせてくれた家族のおかげだと思っています。小中高大と指導してくださった指導者のみなさん、チームメイト、マネージャー、すべての人に感謝したいと思います」

―改めて、松本のユニフォームに袖を通した今の気持ちは?
「嬉しいです。最後ギリギリでプロに決まってホッとしている。また1から頑張ろうという気持ちになっています」

―今季は主務を経験した。
「大変でした。自分は意識していなかったですけど、重荷になっていたのかなと思います。マネージャーとか副務と3人でやっていましたが、リーグ戦のメンバー表とかを作ったり、遠征とかがあったら宿舎を申し込んだり、練習試合の相手を組んだりとかをやっていました」

―その他の行事に参加することもあった。
「他の体育会の主務が集まる会議に参加したりしました。選手と兼務しているのはサッカー部だけだと思います。4年生になってチームを立ち上げる時に主務をやりたいという人がいなかったので、自分で立候補しました。キャプテンとか、副キャプテンをやるタイプじゃないのは分かっていたし、主務が良いかなと思ってチャレンジしました」

―主務を外れたあとの総理大臣杯での活躍が入団のきっかけになった。
「自分のパフォーマンス的にもあの時が一番良かった。今もコンディションがいいので、インカレでもいいプレーができると思います」

―高校、大学の先輩の永戸勝也(ベガルタ仙台)とは連絡を取った?
「(松本に決まったと報告した時に)もっと祝福されるかなと思ったんですけど、『おめでとう』だけで。普通でしたね(苦笑)。でもそれまでにもどうしたらいいかという相談をしていた。『最後までプレーし続けることが大事だから』と言ってもらっていました」

―永戸選手の活躍は刺激になる。
「勝也さんが活躍することで、Jリーグがどのレベルなのかが分かりやすかった。自分のストロングポイントである攻撃の部分だったり、守備の部分だったりを、山雅の練習を通してさらに成長して行ければいいなと思います」

―右SBでプレーしたいということですが、そのポジションには田中隼磨選手というライバルがいます。
「絶対に超えていかないといけない存在だと思っています。サッカー選手は年齢は関係ない。練習からしっかりアピールして、いい競争ができたらいいなと思います」

―武藤選手を含め大卒3選手(DF下川陽太(大阪商業大)、DF森本大貴(関東学院大))の入団が内定しています。
「これまで関わりは全くありませんでした。これからコミュニケーションを取っていきたいです。特に下川選手はすでに試合に出ているので、すごくいい刺激を受けています。一緒に切磋琢磨していければいいなと思います」

―中学までは柏レイソルの下部組織出身。松本入団が発表された際には、同期のDF中谷進之介選手がツイッターで祝福していました。
「小学校4年生から一緒にやっていて、今でも仲がいい。『おめでとう』と言ってもらったので、追いつけるように頑張りたいです」

 目標とする選手はレアル・マドリーのスペイン代表DFダニエル・カルバハルだという。中谷が「法政大のカイル・ウォーカー」と紹介したこといついては、「カルバハルだったらもっと嬉しかった」と苦笑いを浮かべた武藤だが、「カイル・ウォーカーも目標としている選手なので、嬉しかったです」と笑顔もみせていた。

(取材・文 児玉幸洋)
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