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レアルが準決勝で待ち構えるが…浦和DF遠藤「まずは勝たないと意味がない」と初戦に集中

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浦和レッズDF遠藤航

 戦いのときは刻一刻と迫っている。翌9日に行われるクラブW杯準々決勝アルジャジーラ(UAE)戦に向けて、前日練習を行った浦和レッズDF遠藤航は「ここまで良い準備ができたのでコンディション的に良い」と、その時が来るのを待ちわびている。

 相手は地元UAEのアルジャジーラとなったことで、「間違いなく難しい試合になるし、簡単な相手ではないと分かっている」と十分な警戒を示す。その一方で「僕らもしっかり準備してきたので、アウェーの中でもしっかり勝ち進めるようにしたい」とチームの仕上がりに手応えを感じているようだ。

 UAE代表FWのアリ・マブフートや開幕戦で決勝点を記録したFWロマリーニョら、アルジャジーラは強力なアタッカーを擁する。「基本的には守備の選手」の遠藤は、「最後の部分や1対1をしっかり防ぐ」とまずは失点を防ぐことを第一優先に考えながらプレーし、「攻撃参加もしっかりして、クロスを上げたり、攻撃の起点になるようなプレーを出していきたい」と攻守両面でチームに貢献しようとしている。

 昨季のクラブW杯ではJリーグ王者の鹿島が決勝まで進出し、欧州王者のレアル・マドリー相手に延長戦までもつれ込む死闘を演じた。「見ていて刺激になった」と1年前を振り返ったが、アルジャジーラに勝利すれば今度は浦和がレアルを相手にすることとなる。だが、「レアルと戦えたらいい」と答えながらも、何よりも初戦が大事だと強調する。

「勝てばレアル戦だけど、まずは勝たないと意味がない。アジアチャンピオン、日本を代表して戦うことを考えると、しっかりしたプレーを見せなければいけないという責任感もある。まずは目の前の試合に集中します」。先のことは考えない。まずはアルジャジーラ戦に神経を集中し、必ず勝利をつかみ取る。

(取材・文 折戸岳彦)
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