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チームの“現在地”を理解した大会…浦和FW興梠「自分たちのレベルはまだまだ高くない」

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浦和レッズFW興梠慎三

[12.12 クラブW杯5位決定戦 浦和3-2W・カサブランカ アルアイン]

 シーズン最終戦を白星で飾り、クラブW杯5位の成績を残した。浦和レッズFW興梠慎三は「勝てて良かった。良い形で点も取れたし、やっていて非常に楽しかったゲームだった」と充実感を漂わせた。

 前半18分にDFマウリシオの鮮やかなミドルシュートで先制すると、同21分に同点に追い付かれながらも、同26分に華麗な連係から勝ち越しゴールを奪取する。MF長澤和輝のパスを興梠が落とすと、FW武藤雄樹のスルーパスに走り込んだFWラファエル・シルバの浮き球のパスからMF柏木陽介の得点が生まれた。その後はともに1点を奪い合い、浦和が3-2の勝利を収めた。

「最近ではなかなか点が取れなかった。そういう意味では3点取れたことは、良い形で最後締めくくれたのかなと思います」

 3日前の準々決勝アルジャジーラ戦では、前半28分に武藤の折り返しからゴール前でフリーとなって決定機を迎えたものの、右足ダイレクトで合わせたシュートは枠を大きく外れた。この場面を振り返り、「あの決定機は決めないといけなかった」と反省を口にしつつ、「でも、あの1本しかチャンスが作れたなかったのは、自分たちの実力がないのかなという気もする」と相手を押し込みながらも決定的な場面を数多く創出できなかったことを悔やむ。

「今の自分たちのレベルはまだまだ高いものではないと思うので、試練を与えてくれたのかな。一人ひとりがレベルアップしないと、こういう大舞台では勝てないと思う」

 チームの現在地を理解することとなった大会。当然、悔しさは残っただろうが、「この試合(5位決定戦)に勝って、胸を張って帰ろうと皆で言っていたので、そういう結果になって良かった」とシーズン最終戦での白星には素直に喜びを表した。

(取材・文 折戸岳彦)
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