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本田、決勝進出逃すも「悔いはない」…パチューカは南米王者相手に「すべてを出し切った」

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パチューカMF本田圭佑

[12.12 クラブW杯準決勝 パチューカ0-1(延長)グレミオ アルアイン]

 決勝進出は果たせなかった。しかし、2試合連続で120分間の延長戦を戦い抜いたパチューカMF本田圭佑は「悔いはないですね」とさっぱりした表情を見せた。

 準々決勝のウィダード・カサブランカ戦から中2日、準決勝は南米王者グレミオとの対戦となった。本田は2試合連続の先発出場を果たし、4-3-3の右インサイドハーフの位置に。「もう少し圧倒されるイメージで入ったけど、思った以上に持たせてくれた」と積極的にボールに絡むと、前半8分にはパチューカのファーストシュートを放つ。

 また、対戦相手のグレミオが今大会初戦で、「僕らの初戦と同様で硬かった」こともあり、互角以上の戦いを繰り広げ、本田もキレのある動きを披露して幾度となくゴールに迫った。しかし、「前半の決めるところで決めていたら、勝つ可能性が数パーセントでも高まっていたかもしれない」と振り返ったように、好機を生かせずにスコレスのまま試合が進むと、延長前半5分にグレミオに決勝点を奪われて力尽きた。

 決勝進出を逃すことになったが、「パチューカは本当に良くやったと思う。パチューカの実力から言えば、すべてを出し切ったと言っても過言ではない」とチームの戦いぶりに充実感を滲ませる。

「悔いがないですね。むしろ悔しいという気持ちより、僕としてはパチューカにすごく感謝している。会長を含めてクラブ関係者には、こういうチャンスをもらえたということに、すごく有り難い気持ちでいっぱいです。やるべきことはやったし、そういう意味では悔いはない」

 “すべてを出し切った”パチューカだが、まだ戦いは残されている。16日に行われる3位決定戦でレアル・マドリー対アルジャジーラの敗者と対戦する。

(取材・文 折戸岳彦)
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