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レアルがアルジャジーラに大苦戦 先制許し、あわや2失点目も…C・ロナウド&ベイル弾で逆転勝利

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勝利したレアル・マドリーが決勝進出

[12.13 クラブW杯準決勝 R・マドリー2-1アルジャジーラ アブダビ]

 FIFAクラブワールドカップ2017の準決勝が13日に行われ、欧州王者のレアル・マドリーが開催国王者のアルジャジーラ(UAE)と対戦し、2-1の逆転勝利を収めた。勝利したレアルは16日の決勝で南米王者のグレミオ(ブラジル)と、敗れたアルジャジーラは同日の3位決定戦で北中米カリブ海王者のパチューカ(メキシコ)と対戦する。

 大会初戦を迎えたレアルは4-3-3のシステムを採用。GKにケイラー・ナバス、最終ラインは右からDFアクラム・ハキミ、DFラファエル・バラン、DFナチョ・フェルナンデス、DFマルセロを並べ、中盤はアンカーにMFカゼミーロを置き、右にMFルカ・モドリッチ、左にMFマテオ・コバチッチ、3トップは右からMFイスコ、FWカリム・ベンゼマ、FWクリスティアーノ・ロナウドを配置した。

 序盤から主導権を握って試合を進めるレアルは前半5分、イスコのクロスから最終ライン裏に抜けたC・ロナウドが強烈なヘディングシュートを放つが、好反応を見せたGKアリ・ハセイフに阻まれてしまう。さらに同7分にはイスコのCKからC・ロナウドがヘディングシュートを、同8分にはモドリッチが強烈なミドルシュートを枠内に飛ばしたがハセイフのビッグセーブに遭ってネットを揺らすには至らず。

 攻勢を掛けるレアルは前半17分、右サイドのイスコが送ったクロスをベンゼマがドンピシャのタイミングでヘディングで合わせるが、叩き付けたボールはハセイフに横っ飛びで弾き出され、同20分にはベンゼマの落としに反応したモドリッチの強烈なシュートがまたもやハセイフにストップされ、なかなかゴールを奪えない。同21分にはアルジャジーラがカウンターからレアルゴールに迫るが、FWアリ・マブフートが放った右足シュートはゴール左に外れた。

 前半31分にはイスコのクロスからMFカゼミーロがヘディングでネットを揺らすが、オフサイドの判定でノーゴールに。一時は主審がゴールを認めたものの、アルジャジーラ側が抗議。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)により映像を再度チェックすると、ノーゴールの判定となった。

 すると同41分、レアルに一方的に押し込まれていたアルジャジーラが一瞬の隙を突いて先制に成功する。高い位置でボールを奪ったMFムバルク・ブスファのラストパスからPA内に入り込んだFWロマリーニョが、右足のシュートでネットを揺らしてスコアを0-1とした。

 0-1とアルジャジーラがリードしたまま後半を迎えると、同2分にアルジャジーラが高速カウンターを発動。左サイドを独走したマブフートのラストパスをブスファが蹴り込んでネットを揺らし、場内が騒然となるが、これはVARによってノーゴールの判定に。さらに同6分にはアルジャジーラをアクシデントが襲い、ビッグセーブを連発していたハセイフが負傷のためにプレー続行不可能と判断され、GKアルセナーニとの交代を余儀なくされた。

 すると後半8分にレアルのエースが、試合を振り出しに戻す一撃を叩き込む。モドリッチの縦パスを相手選手がカットミスしてPA内のC・ロナウドに渡ると、右足の強烈なシュートを叩き込み、スコアを1-1とした。一気に逆転を狙いたいレアルは同17分、カゼミーロのパスを受けたベンゼマが枠を捉えたシュートを放つが、横っ飛びしたアルセナーニに弾き出されてしまう。さらに同21分にはモドリッチの鋭いスルーパスを受けたベンゼマが決定的なシュートを放ったものの、これはポストに阻まれて勝ち越しゴールとはならず。

 後半23分にはレアルベンチが動き、コバチッチとイスコに代えてFWルーカス・バスケスとMFマルコ・アセンシオを同時投入。直後のプレーで再びベンゼマに決定機が訪れるが、左サイドから送られたクロスを受けて放ったシュートはポストに直撃してしまう。1-1のまま試合が進むと、レアルは同35分にベンゼマに代えてMFガレス・ベイルをピッチへと送り込む。すると同37分、L・バスケスの折り返しを交代直後のベイルがダイレクトで流し込み、ついにレアルが逆転に成功。そのまま逃げ切ったレアルが2-1の逆転勝利を収めた。

(取材・文 折戸岳彦)
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