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ルーキー191cmDFアピアが人生2度目のSBで日本一に貢献「もうSBはいいっす」

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「また日本一を」と意気込んだDFアピアタウィア久(1年=東邦高、右から2人目)

[12.24 全日本大学選手権決勝 流通経済大5-1法政大 浦和駒場スタジアム]

 期待の1年生DFアピアタウィア久(1年=東邦高)が、流通経済大(関東3)の3年ぶり2度目のインカレ制覇に貢献した。

 人生2度目のSB起用だった。ガーナ人の父を持つ191cmDFは、高校2年生までFWとして活躍、高校3年生でCBに転向し、大学でもCBで勝負するつもりで、流経大に進学した。

 今季の前期はIリーグで力を付けると、後期からは流通経済大ドラゴンズ龍ケ崎の一員としてJFLを戦った。そして関東1部リーグ最終戦、11月18日の慶應義塾大戦でトップチームデビューを飾った。

 インカレでもメンバー入り。だが順調にステップアップするアピアに、インカレで与えられたポジションが、自分でも「ビックリ」と目を丸めるSBだった。

 初のSB起用は18日の準々決勝福岡大戦。戸惑いながらも120分をプレー。続く準決勝の東京国際大戦は途中出場でCBの位置に入ったが、決勝では再び右SBのポジションを任された。

「もうSBはいいっす。いやーCBの方がいいっす」「今日は調子が悪かった」。もともとハスキーだという枯らした声で必死に訴えたアピア。ただその起用は首脳陣が無限の可能性を感じているからこそ。この経験は「また日本一が取れるように頑張らないといけない」と意気込む来季以降に必ず生きるはずだ。

(取材・文 児玉幸洋)
●第66回全日本大学選手権(インカレ)特集

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