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決勝戦大敗に悔しさ残し…法大GK関口はサッカー人生に区切りつける

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GK関口亮助は大学でサッカーに区切りをつける

[12.24 全日本大学選手権決勝 流通経済大5-1法政大 浦和駒場スタジアム]

 夏の王者が挑んだ今季最後の戦いは、予想以上の点差をつけられて終わった。法政大GK関口亮助(4年=浦和ユース)は「1-2くらいまでは自分たちのサッカーができていた。勝ち越せるっていう感覚もあった」と試合を振り返る。

 序盤に先制を許した法大だったが、後半8分には同点として逆に勢いに乗り始めた。しかし後半25分に法大は1人退場になり、その10分後には流通経済大にPKを献上。怒涛の試合展開は点差以上に法大の選手たちを揺るがし、「メンタル的にやられてしまった」と主将は唇を噛んだ。

 それでも関口は最後方からチームを鼓舞し続け、選手たちもそれに応えて90分間を戦い抜いた。先発メンバーに4年生が2人のみという状況で、主将としてチームを牽引し続けた関口は「自分たちは4年生があまり出ていなくて。後輩にはいつも助けられてきましたし、心強かったです」と感謝を示した。

 準決勝ではスーパーセーブを連発し、法大を10年ぶりの準決勝進出まで導いた関口。冷静な判断力とコーチング、そしてチームを引っ張ったキャプテンシーを兼ね備える守護神だが、サッカー人生は大学までと早い段階で決めていたという。卒業後は部活動で培った能力を生かして銀行マンとして再スタート。4年間をやり切った気持ちと決勝戦の悔しさを表情に残しつつ、法大の守護神はスタジアムを後にした。

(取材・文 石川祐介)
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