[12.28 高円宮杯全日本ユース(U-15)決勝 鳥栖2-2(PK6-5)FC東京深川 味フィ西]

　6人目以降はその場で、選手たちでキッカーを決めたという。しかしFC東京U-15深川の6人目で登場したMF佐久間賢太は左ポストに当ててしまって失敗。GKが止めてチャンスが回ってきた7人目のDF佐藤恵介のシュートは、GK永田優斗に止められた。その瞬間、鳥栖U-15の夏冬2冠が決まった。

　志願して蹴ったという佐藤。「自分のところで流れをさらにいい方向に持って行ければいいなと思った」というPKだったが、「思い切り蹴って決めるという思いでしたけど、少しコースが甘くなってしまった」と雰囲気に飲み込まれてしまったことを悔やむ。

　今大会無失点だったチームが開始2分で失点するなど、決勝という舞台に「緊張してしまった」と振り返る佐藤は、「強い選手になっていきたい」と話す。そして「もう一度、日本一を目指して、ユースで頑張っていきたい」と次なる目標に気持ちを切り替えた。

(取材・文　児玉幸洋)

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