beacon

「さいっこうに笑って終わりたい」流経大柏CB関川は無失点Vへ闘志燃やす

このエントリーをはてなブックマークに追加

最終調整で汗を流すCB関川郁万(2年)

 8日に行われる全国高校サッカー選手権決勝を翌日に控え、夏冬連覇に王手をかけた流通経済大柏高(千葉)は7日、最終調整を行った。U-17日本代表CB関川郁万(2年)は「セットプレー勝負だと思う。自分が(今大会で)まだ頭で決められていないけど、頭で決めたい」と前橋育英高(群馬)戦へのイメージを膨らませた。

 前橋育英高(群馬)は昨年度準優勝を経験した最終ライン4枚が健在。ともに堅い守備を武器に無失点で大会を勝ち上がってきたが、前橋育英は準決勝で初失点。無失点V達成に可能性を残すのは流通経済大柏のみとなり、「一点勝負だと思うので、無失点で抑えるのが大事だと思う。守備から入って無失点優勝したい」と力強く宣言した。

 前橋育英との対戦は決勝が今年度4度目となるが、期待されるのは総体準決勝の“再現”だ。総体準決勝の前橋育英戦(1-0)では獅子奮迅の活躍を見せ、空中戦、地上戦で強さを発揮。相手の攻撃をシャットアウトすると、CKから強烈ヘッドを叩きつけた。プリンスリーグ関東の戦績は2戦2敗。「短期間勝負の方が強いのかな」とタイトルをもぎ取りにいくが、「王者のプライドはあるけど、負け越しているのでチャレンジャーとして謙虚に戦いたい」と慢心はない。

 最上級生にとってはラストゲーム。2年生の関川は「一年間ずっと使い続けてくれた。明日が泣いても笑っても最後。最後っていうのは寂しいけど、大好きな先輩たちと一番最後まで大会に残れたので、さいっこうに笑って終わりたい」と気合十分。3年生と本田裕一郎監督に優勝をプレゼントする。

(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2017

TOP