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名将サッキ、世界から取り残されるイタリアサッカーに苦言「戦術は70年前のままだ」

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苦言を呈したアリゴ・サッキ氏

 ミランやイタリア代表の監督を務めた名将アリゴ・サッキ氏が14日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューに応じた。

 昨年11月、ジャンピエロ・ベントゥーラ率いるイタリア代表は、ロシアW杯欧州予選プレーオフでスウェーデンに敗れ、60年ぶりにW杯本大会出場を逃がした。常連国の予選敗退に世界中が驚いたものの、サッキ氏は現代のイタリアのサッカーについて、ユベントスとナポリの一戦やイタリアダービーなど、セリエAトップクラスの戦いであっても「酷い」と断言する。

「その理由は、戦術が70年前のままだからだよ。勝つことだけしか考えておらず、勇気あるサッカー、美しいサッカー、感動を与えるサッカーをすることは頭にない。新しい要素はないかと、(ファビオ・)カペッロが聞かれたことがあったが、彼はこう答えた。“リベロの復活ぐらい”だとね。確かにそうだ」

 続いてサッキ氏は、元スコットランド代表監督のアンディ・ロクスバラ氏の発言を引用し、長期にわたり、イタリアサッカーの発展が遅れていることを改めて強調した。

「スコットランド出身でUEFAのテクニカルディレクターを務めていたロクスバラを思い出すね。ユーロ2000でアッズーリがオランダに(PK戦の末)勝利した後、“もしイタリアが勝つなら、サッカーが20年逆戻りしてしまう”と言われたんだよ」

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