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現役J最小155cm、湘南ルーキー山口に注目「まずは試合に出る」

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155cmルーキー山口がアピール

[1.21 PSM 湘南2-0福島 BMWス]

 後半21分、湘南ベルマーレはMF山根視来が入れた右クロスにFW山口和樹が飛び込む。155cmの体を懸命に伸ばしたが、わずかに足先を抜ける。ただ同39分のダメ押し点となったMF柴田壮介には絶妙な縦パスを通してアシストを記録。し烈なFWのポジション争いの中でしっかりとアピールした。

 公表は155cm。これは柏レイソルのMF中川寛斗と並んで現役最小Jリーガーだが、「並ぶと僕の方がたぶん小さい」と“現役最小”をアピールする。中川は柏U-15時代の1学年先輩でもある。「追い越さないといけない存在です」。中川が湘南でのプレーを経て飛躍した選手ということもあり、重なる部分は多い。

 まずはプロの水に慣れようと必死だ。特に練習の質の高さには驚かされることばかりだという。「大学までの練習もきつかったけど、(湘南では)試合に繋がるトレーニングをする。頭も使うし、本当に疲れます」。しかし今は「すごく充実している」と、新鮮さも相まって楽しくて仕方がない様子だ。

 今季の目標は「まずは試合に出ること」。そのためには日々のトレーニングが大事と言い聞かせている。「120%でやって、チョウ(・キジェ)監督にアピールしていきたい」。小よく大を制す。日本人好みの選手、そして活躍すればするほど誰からも愛される選手になることは間違いない。

(取材・文 児玉幸洋)
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