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「NIKE NEXT HEROプロジェクト」イタリア遠征メンバーが帰国。学び、刺激を受けたMF谷川主将「幸せな一週間だった」

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練習を見学したインテルではハビエル・サネッティ副会長と記念撮影も

 高校年代最高峰のリーグ戦、高円宮杯U-18サッカーリーグ2017プレミアリーグにおける「NIKE NEXT HEROプロジェクト」ポイントランキング上位選手中心に構成されたイタリア遠征メンバーは現地時間28日午前、成田空港着の航空機で帰国した。

 21日の顔会わせからわずか一週間のみの活動だったが、キャプテンのMF谷川勇磨(神戸U-18)やCB吉田伸弘(阪南大高)、右SB岡庭愁人(FC東京U-18)を中心にチームはとても良くまとまっていた印象だ。18人の選手たちはミーティングで自分たちの意見を出し合いながらシステムや配置、戦い方を決め、一度の戦術練習のみで大枠の部分を共有。インテルアカデミー2チームと対戦した試合では、短期間で作り上げたチームとは思えないようなパフォーマンスを見せた。

 初戦を11―1で終えると、2試合目はレベルが一段階高い相手だったにもかかわらず、攻守両面で相手を圧倒して8-0の大差で終えた。各選手がMF中村駿太(青森山田高→山形)、MF滝裕太(清水ユース→清水)、FW平墳迅(清水ユース→清水)と3人いたJリーガーに負けないようなプレー。U-19日本代表コーチを兼任する秋葉忠宏団長(JFA ナショナルトレセンコーチ)へのアピールに成功した選手もいた。また、25日には名門・インテルの練習を見学。日本代表DF長友佑都から「努力次第で夢は広がる」とアドバイスを受けて意識をまた高めた。

 この日の解散式では帯同した朝岡隆蔵コーチ(市立船橋高)、中村真吾コーチ(米子北高)、佐野智之コーチ(JFAアカデミー福島)が「ぜひいい経験にしてください」「プロの世界、大学、あと1年高校、そういうところで皆さんの姿を楽しみにしています」「日常を本気で取り組んでピッチでまた会えるように」とエール。プロ、大学へ進む選手たち、そして新高校3年生となる選手たちは努力を続けて代表チームや、公式戦での再開を目指す。

 主将の大役を全うした谷川は「NIKE NEXT HEROプロジェクト」選抜のチームメートへ向けて「僕をイジるだけイジってくれて、なんかあった時はすぐにキャプテン、キャプテンと言ってくるメンバーでしたけれども、いつも面白くて、サッカー上手くて、幸せな一週間だった。こんなキャプテンだったけれども受け入れてくれてありがとうと言いたいです」とコメント。一つにまとまって戦ったチームメートたちに感謝していた。

 今回、中盤の底の位置や左SBでMVP級のプレーも見せた谷川。遠征を経て自分が目指す姿が定まったという。「球際、展開力よりもリーダーシップが自分の特長だと感じることができたので、そういうことを実感できただけでも身のある遠征だった。自分は日本を背負えるリーダーにならないといけないなと感じました」。それぞれがイタリアでの日々をきっかけに、自分が必要と感じた部分を磨いて次の目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)

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