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前節に続いて勝ちきれなかった柏…MF大谷「勝ち点を失った試合」

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ACL25試合目の出場となったMF大谷秀和

[2.20 ACLグループリーグ第2節 柏1-1天津権健 柏]

 3年ぶりにアジアの舞台に帰ってきた柏レイソルが、苦境に立たされている。初戦、アウェーでの全北現代戦は2点を先行しながらも3失点を喫して逆転負け。そしてホームで迎えた天津権健戦でもFWクリスティアーノのゴールを守りきれず、1-1。勝ち点3を奪うことができなかった。

「2点目を取りながらゲームを終わらせる必要があったし、あの時間であれば最後まで守らなければいけないし。前節に続いてもったいない試合をしてしまったので、勝ち点を失った試合だったと思います」。MF大谷秀和は攻守両面で課題があったと振り返る。

「非常にいい入りをして、前半は決定機を何度もつくりながらなかなか決められないという展開でした。後半に入ってもチャンスはつくり続け、いい内容からいい得点を奪えて、このままゲームを終わらせられればよかったんですけど、なかなか追加点を奪えなかった」と下平隆宏監督が回想したように、シュートは90分を通して25本放ち、チャンスも数多くつくったが、決めきれない場面が続いた。

 逆に少ないチャンスで決めきったのが天津権健で、個の力にやられる形となった。昨季、ケルンでFW大迫勇也と2トップを組み、得点ランキング3位の25得点を挙げる活躍を見せながらも中国へと移籍したFWアントニー・モデストは警戒すべき存在で「背後に抜けるのが非常に上手いので、その辺は気をつけていました」(大谷)。実際、失点となったシーンでは柏守備陣の背後に抜けたモデストがシュート、GK中村が防いだこぼれ球をFWアレシャンドレ・パトに押し込まれた。

 ACLプレーオフには勝利したものの、本戦では1分1敗と勝ち星に恵まれず、柏は勢いに乗れないまま今週日曜日、仙台とのJ1第1節を迎える。「自分たちが何もできずに一方的にやられたわけではない。最後の仕上げのところをチーム全体でどう共有して精度を高めていけるか。Jリーグがすぐ始まるので、そこには引きずらずに、しっかりJリーグの開幕に向かっていきたい」。25回目のJ開幕へ、指揮官は前を向いた。

(取材・文 奥山典幸)

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