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[MOM2437]日章学園FW鈴木陽介(1年)_九州新人で計3発。流れ変えたストライカー

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日章学園高の1年生FW鈴木陽介は決勝点となるPKを獲得するなど、流れを変えた

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.20 九州高校新人大会3位決定戦 日章学園高 2-1 宮崎日大高 宮崎県総合運動公園ラグビー場]

 日章学園高(宮崎)の早稲田一男監督は「後半、流れを変えましたね」と語り、1年生FW鈴木陽介をマン・オブ・ザ・マッチに推した。
 
 鈴木は今回の九州高校新人大会、創成館高(長崎)との予選リーグ初戦で決勝ゴールを決め、那覇西高(沖縄)との予選リーグ最終戦、東海大熊本星翔高(熊本)との準々決勝ではいずれも先制点を決めている。早稲田監督が「まだまだ甘いです。(だが、)シュートは上手い。感覚を持っています」という期待のストライカーは、九州の強豪相手にも高い得点力や正確なポストプレー、鋭い抜け出しからのチャンスメークを見せてきた。

 だが、怪我によって準決勝は欠場。3位決定戦は後半から出場して危険な存在となっていただけに、プレーに大きな影響は無かったはずだが、気持ちが後ろ向きになってしまっていたようだ。その姿勢を指揮官から問われ、「(先発している選手として)チームの主軸にならないといけないと思いました」と語る鈴木が3位決定戦で逆転勝利に貢献した。

 元々得意としているポストプレーで決定機を演出。そして自ら仕掛けてシュートまで持ち込む怖さを見せていた鈴木は1-1の後半28分、右クロスに「どうしても決めないといけないという自覚があったので、タイミング良く入ろうと思っていました」と鋭くDFの前に入り込む。この動きがDFのファウルを誘ってPKに。MF河原淳(2年)が決めて2-1で勝利した。

 鈴木にとってギラヴァンツ北九州入りした先輩FW佐藤颯汰(3年)は「(その)上に行きたいという気持ちがあります」と目標にする存在だ。「颯汰くんはスピードとか足元とかあって自分は全然劣っていると思います。でも、シュートを決めているところは負けていないと思う」。佐藤の動きを参考に磨いてきた抜け出しなどを自分の武器にして、得点力を磨き、目標の佐藤を越えるようなFWになる。

(取材・文 吉田太郎)

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