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『全全全速』MF高山薫が“1年ぶり”ゴール!! 湘南、主将の決勝弾で鳥栖を下す

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今季から『全全全速』をキャッチフレーズとするMF高山薫が今季初ゴール

[3.7 ルヴァン杯GL第1節 湘南1-0鳥栖 BMWス]

 ルヴァン杯が7日、各地で開幕した。Shonan BMWスタジアム平塚では、2年ぶりの出場となった湘南ベルマーレサガン鳥栖と対戦。MF高山薫の約1年ぶりの公式戦ゴールが決勝点となり、1-0で勝利した。

 昇格初年度ながらリーグ戦では1勝1分の好成績を続ける湘南は前節の川崎F戦(△1-1)の先発からDF山根視来を除いた10人を変更。DF坂圭祐(←順天堂大)、MF新井光(←市立長野高)のルーキー2人がJデビューを飾った。

 一方の鳥栖はリーグ戦2試合で2引き分け。前節の長崎戦(△1-1)からはGK権田修一、DFキム・ミンヒョク、MF高橋秀人、FW田川亨介以外の7人を代えた。前節から次節の横浜FM戦まで1週間でのアウェー3連戦となるが、センターラインを中心に主力メンバーを起用した。[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤はホームの湘南が優勢を保った。前半4分、権田のキックミスを中盤でカットすると、ボールを受けたボランチのMF齊藤未月が中央突破。高橋秀をかわして右サイドを一気に抜き去ると、そのままの勢いでシュートを放ち、サイドネットを襲った。

 一方の鳥栖は前半13分、右サイドに開いたFW池田圭が低いクロスを送り、ニアサイドでMF水野晃樹がスライディングシュート。同17分には、左サイドバックのDF三丸拡が斜めのパスを中央に送り、高橋秀のワンタッチパスに反応した田川がPA内で倒されたが、ファウルを告げる笛は鳴らなかった。

 それでも湘南ペースは続く。前半19分、GK富居大樹のキックを胸で収めたFW野田隆之介が右サイドにはたき、MF表原玄太が低いクロス。深い位置でスローインを獲得すると、同20分、表原のパスを受けたMF高山薫がカットインから左足を振り抜く。相手DFに当たったボールは高く浮いてゴールイン。昨季は長期離脱に苦しんだ高山にとって、昨年3月4日のJ2第2節群馬戦(○3-1)以来、約1年ぶりのゴールとなった。

 湘南の1点リードで迎えた後半は互いにチャンスをつくれない展開が続いた。すると11分、鳥栖のマッシモ・フィッカデンティ監督が先に動く。最終ラインのキム・ミンヒョクに代えてDF鄭昇炫、田川に代えてFWビクトル・イバルボを投入。昨季のリーグ戦でチーム2位タイの5得点を挙げたイバルボは、これが今季初出場となった。

 鳥栖は後半14分、ゴール前約40mからのFKを水野が蹴り込むと、DF鄭のバックヘッドがゴールを襲うが、富居が横っ飛びでパンチング。湘南は直後のCKを自陣で奪うと、一気呵成にカウンターを開始し、山根がオーバーラップを見せる。ところが、斜めのパスをフリーで受けた高山のシュートは、大きく枠を越えていった。

 鳥栖は後半19分、左サイドからの崩しでゴールを襲うが湘南守備陣を崩せず。同20分には、権田のキックを攻め残っていた鄭が落とし、イバルボが突破を見せるも坂がカバーリング。さらに同21分、右サイドを駆け上がった水野のクロスにMF河野広貴がダイビングヘッドで合わせたが、惜しくも枠を外れた。

 湘南は後半22分、FWアレン・ステバノヴィッチに代えて浦和レッズから完全移籍してきたMF梅崎司を投入。背番号7のアタッカーにとって、これが新天地デビューとなった。押し込み始めた同29分、坂がミドルシュートを狙ったが権田がブロック。直後、新井に代わってMF菊地俊介がピッチに入った。

 鳥栖は後半30分、河野を下げてMF安庸佑を起用。同38分には、中盤でボールを受けたイバルボが独特のリズムでPA内に突破し、富居との接触で倒されたが、PKは与えられなかった。さらに同45分、イバルボのクロスに池田、高橋秀が飛び込んだが富居が決死のセーブ。同アディショナルタイム、PA内でフリーになった池田のシュートも富居に阻まれ、そのまま最後まで得点を挙げることはできず、今季初の敗戦となった。

(取材・文 竹内達也)
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