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「100万ドルの笑顔」は次戦にお預け?金沢の大卒ルーキーDF毛利駿也が初先発

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大卒ルーキーDF毛利駿也が初スタメン

[3.17 J2第4節 大宮1-1金沢 NACK]

 今季、順天堂大から加入したルーキーDF毛利駿也がスタメンの座をつかんだ。開幕から2試合に途中出場し、アピールに成功した22歳が右サイドバックで初先発。持ち味の積極的な攻撃参加を見せ、前半は要所で高い位置を取り、清原をオーバーラップして右サイドをえぐると、後半は守備に重心を置いたプレーに徹し、フル出場した。

 推進力に長けたMFマテウス封じが命題だった。「やっぱりうまかったし、スピードがあった」。対峙した印象をそう語った毛利は突破を許したシーンを悔やみ、「個人としては1対1で止めたかった。まだまだ差があると感じました」と反省。味方のカバーに入っていた前半34分にはフリーでパスを受けたマテウスに決定的なミドルを打たせてしまったが、素早く戻り、体を投げ出してシュートコースを狭めると、クロスバーを叩いて難を逃れた。

 危ない場面もあったが、左隣のCB庄司朋乃、縦関係のMF清原翔平と息を合わせ、複数選手で挟むことでマテウスの得点を封じた。昨季まで大宮でプレーしたDF沼田圭悟は「マテウスってバケモン級のスピードを持った選手なんで。初めてなりによく対応していた。よく頑張っていた」と奮闘したルーキーをねぎらった。

 同じくプロ生活のスタートを切った順大同期の活躍に刺激を受けている。長崎に加入したMF新里涼とMF米田隼也、湘南に加入したDF坂圭祐の3人がルヴァン杯2試合にフル出場。ライバルたちの活躍に闘争心を燃やし、「一つひとつ着実に積み上げていきたい」と高みを見据えた。大学時代、「100万ドルの笑顔」が代名詞だったサイドバックは「金沢では『100万ドルの笑顔』は浸透してないです」と表情を緩めると、「勝てればいい笑顔を出せると思う」と次戦に視線を向けた。

(取材・文 佐藤亜希子)

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