[MOM2450]昌平DF関根浩平(2年)_今年こそ『全国での結果』を…タレント集団の新主将
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.19 イギョラ杯決勝 昌平高0-0(PK4-1)藤枝明誠高 味フィ西]
大きなピンチを2度も防いだ新主将が、ゴールを決め切れなかったチームを頂点に導いた。センターバックで先発した昌平高DF関根浩平(2年)は17~19日のイギョラ杯で大会最優秀選手賞を受賞。藤枝明誠高との決勝では、高い能力を生かした対人戦で無失点でのPK勝利に貢献した。
「連戦でみんな疲れがある中で、みんな『ラストゲームに全力を尽くそう』という思いで臨んだ。最初は相手のプレスにハマってしまったけど、前半の終わりは押し込めるようになって、自分たちのペースで試合を進めることができた。チーム全体にとって、良い意識でやれたと思います」(関根)。
そう振り返ったが、楽な試合ではなかった。最初のピンチは前半7分、チームが優勢を保っていた中で突然訪れた。中盤のビルドアップからMF古川勇輝(2年)がボールを奪われ、そのまま藤枝明誠高MF山岡晃太朗(2年)がゴール前へと突破。GKとの1対1を迎えそうになったが、後ろから追いかけた関根がすんでのところでボールを突っついた。
「追いつけるか微妙なところだったけど、相手がゴール前でもたついたので、ノーファウルで奪えると思った。ファウルで止めたらカードが出ていたと思うけど、ボールだけを突くことができた」。相手選手が派手に倒れたため、FKの判定が下されるかと思われたが、レフェリーはホイッスルに手をかけず。「よく見てくださっててありがたかった」と感謝した。
さらに後半終了間際にも、PA内で相手のシュートをスライディングでブロックした。もっとも、これには不満も残っていたという。「もともとは自分がラインの駆け引きで失敗したので、それがなければもっと前で奪えていたと思う」と説明。防ぐことができたという結果よりも、自らのプレーの質を追い求めていたようだ。
藤島崇之監督は「強さと速さ、高さもある」と絶大な信頼を寄せる新主将について「1年生から試合に絡んでいたけど、声を掛けていくタイプの選手ではなかった」と明かした。それには関根自身も「昨年までは前のキャプテンだった石井選手(DF石井優輝)にカバーしてもらっていた」と同調。しかし、「今年は士気を上げるために、プレーでも声でも盛り立てていかないといけない」と意識して取り組んでいる。
昨季は県内4冠を達成していながら、2月の新人戦では8強止まり。「弱いと言われたくない」という一心で再起を期している最中だ。ここ数年は全国大会の優勝候補に挙げられることも珍しくなく、今季の目標も当然『全国優勝』。「こういったカップ戦でも優勝を目指していた。次は関東大会、高校総体で勝たないといけない」と夏に迫るビッグタイトルに照準を合わせている。
(取材・文 竹内達也)
[3.19 イギョラ杯決勝 昌平高0-0(PK4-1)藤枝明誠高 味フィ西]
大きなピンチを2度も防いだ新主将が、ゴールを決め切れなかったチームを頂点に導いた。センターバックで先発した昌平高DF関根浩平(2年)は17~19日のイギョラ杯で大会最優秀選手賞を受賞。藤枝明誠高との決勝では、高い能力を生かした対人戦で無失点でのPK勝利に貢献した。
「連戦でみんな疲れがある中で、みんな『ラストゲームに全力を尽くそう』という思いで臨んだ。最初は相手のプレスにハマってしまったけど、前半の終わりは押し込めるようになって、自分たちのペースで試合を進めることができた。チーム全体にとって、良い意識でやれたと思います」(関根)。
そう振り返ったが、楽な試合ではなかった。最初のピンチは前半7分、チームが優勢を保っていた中で突然訪れた。中盤のビルドアップからMF古川勇輝(2年)がボールを奪われ、そのまま藤枝明誠高MF山岡晃太朗(2年)がゴール前へと突破。GKとの1対1を迎えそうになったが、後ろから追いかけた関根がすんでのところでボールを突っついた。
「追いつけるか微妙なところだったけど、相手がゴール前でもたついたので、ノーファウルで奪えると思った。ファウルで止めたらカードが出ていたと思うけど、ボールだけを突くことができた」。相手選手が派手に倒れたため、FKの判定が下されるかと思われたが、レフェリーはホイッスルに手をかけず。「よく見てくださっててありがたかった」と感謝した。
さらに後半終了間際にも、PA内で相手のシュートをスライディングでブロックした。もっとも、これには不満も残っていたという。「もともとは自分がラインの駆け引きで失敗したので、それがなければもっと前で奪えていたと思う」と説明。防ぐことができたという結果よりも、自らのプレーの質を追い求めていたようだ。
藤島崇之監督は「強さと速さ、高さもある」と絶大な信頼を寄せる新主将について「1年生から試合に絡んでいたけど、声を掛けていくタイプの選手ではなかった」と明かした。それには関根自身も「昨年までは前のキャプテンだった石井選手(DF石井優輝)にカバーしてもらっていた」と同調。しかし、「今年は士気を上げるために、プレーでも声でも盛り立てていかないといけない」と意識して取り組んでいる。
昨季は県内4冠を達成していながら、2月の新人戦では8強止まり。「弱いと言われたくない」という一心で再起を期している最中だ。ここ数年は全国大会の優勝候補に挙げられることも珍しくなく、今季の目標も当然『全国優勝』。「こういったカップ戦でも優勝を目指していた。次は関東大会、高校総体で勝たないといけない」と夏に迫るビッグタイトルに照準を合わせている。
(取材・文 竹内達也)