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W杯に大きく前進 日本女子vsメキシコ女子

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[3・10 FIFA女子W杯中国2007予選プレーオフ第1戦 日本女子vsメキシコ女子 国立]
日本2-0メキシコ
[日]澤(前41分)、宮間(後25分)

田村修一の「視点」

 開始時は拮抗した試合だったが、徐々に日本がペースを掴み、終わってみれば2-0と、日本の快勝だった。この試合、日本は戦術的に柔軟に対応。ポジションチェンジや中央攻撃、サイド攻撃を織り交ぜながら結局は手薄なサイドから攻撃を仕掛け2点を奪った。大橋監督の狙いが上手く当たったといえる。
 メキシコも試合開始時から激しいプレスを仕掛け、後半はアグレッシブに攻め込んできた。第2戦のアウェーでは今日以上にプレスを掛けて、90分間攻め続けてくるだろう。日本はアウェーでの鍵は高地と熱さになる。メキシコの環境に短期間で順応するのは不可能だとすると、コンディション調整が重要となる。ただ、日本には経験豊富な選手が複数いるし、守備の強さも先のアジア大会で立証済み。仮に日本が敵地で得点を奪えば、アウェーゴール・ルールのため、メキシコが勝ち抜くには4点必要となる。力関係からいって、日本の守備陣が4失点するとは考えづらい。そう考えると、MF澤穂希(日テレ)やFW荒川恵理子(日テレ)らの攻撃陣が鍵になる。現在の日本の中心はこの二人といってもいい。特に、カウンター攻撃が主体となるだろうから、1トップを張る荒川の高い個人能力に期待したい。
 いずれにせよ、現状では日本がW杯に大きく前進したといえるだろう。

(取材・フットボールアナリスト田村修一)

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