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G大阪2点差追いつくも…FC東京に競り負け、リーグ戦の未勝利は15戦に

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[3.31 J1第5節 FC東京3-2G大阪 味スタ]

 ガンバ大阪が敵地でFC東京に2-3で敗れた。G大阪は開幕5戦を1分4敗と勝ち点1で最下位のまま。昨年9月から続くリーグ戦の未勝利はクラブワースト記録の苦心を続ける15戦に伸びた。一方のFC東京は2連勝となった。

 FC東京は中断前の湘南戦でようやく今季初勝利を挙げたが、1勝1分2敗で13位とスタートダッシュに失敗した。連勝で波を作りたい一戦。長谷川健太監督にとっては昨季まで指揮した古巣戦になる。先発にはFW永井謙佑が今季初めて起用された。

 対するG大阪は1分3敗とまさかの最下位に転落。今季より指揮を執るレヴィー・クルピ監督も頭を痛めるチーム状態になっている。3月14日のルヴァン杯で公式戦の未勝利こそ止めたが、昨年夏から続くリーグ戦の未勝利は継続中。中断期間でどれだけ立て直しが図れているのか。スタメンには緊急補強したMFマテウス、そしてMF倉田秋が3試合ぶりに復帰した。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合はいきなり動く。前半2分、FC東京は右サイドでボールを持った永井が強烈なミドルを放つ。これはGK東口順昭に防がれたが、逆サイドにこぼれたボールを収めたMF東慶悟が押し込み、先制に成功。さらに同12分にはDF小川諒也が蹴ったFKをDF森重真人が頭で合わせて、あっという間にリードを2点に広げた。

 流れの悪いG大阪に更なるアクシデント。前半も中盤戦に差し掛かったころ、カウンターを防ぎに行ったDF藤春廣輝がFWディエゴ・オリヴェイラと激しく接触。D・オリヴェイラは治療後ピッチに戻ったが、藤春は担架で運ばれ、そのまま交代。前半31分にDF初瀬亮が入る。

 ただG大阪は前半終了間際のプレーでFW井出遥也がエリア内で倒されてPKを獲得。これをFWファン・ウィジョが決めて1点差にして後半を迎える。そして後半13分だった。左サイドから初瀬が上げたクロスをファーサイドで頭で合わせたファン・ウィジョが押し込み、試合を振り出しに戻した。

 しかし次の得点はFC東京に入る。後半19分、左サイドから小川の正確なクロスがゴール前に上がると、ディエゴ・オリヴェイラが頭で合わせる。これが左ポストをかすめてゴールネットを揺らす。流れはG大阪かと思われたが、今年のG大阪はなかなか踏ん張れない。G大阪は直後にFW長沢駿を下げてJ1初出場となるMF森勇人を投入。何とか流れを引き戻しにかかる。

 だが後半29分に森が右サイドからゴール中央に持ち込んで打ったミドルはGK林彰洋の好セーブに阻まれる。同31分には倉田を下げて17歳FW中村敬斗を投入。しかし得点は奪えない。2-3で敗れたG大阪。敗戦は2戦ぶりだが、開幕5戦未勝利、昨年からのリーグ戦未勝利は15戦に伸びた。ちなみにリーグ記録は2010年に湘南が記録した21戦未勝利となっている。

(取材・文 児玉幸洋)
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