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すでに敗退決定の柏…“パトのみ”天津権健に敗れ、3連敗でACL終戦

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敗退決定を受け、横断幕を出していた柏レイソルサポーター

[4.18 ACLグループリーグ第6節 天津権健3-2柏]

 AFCチャンピオンズリーグは18日、グループリーグ第6節を行い、グループEの柏レイソル(日本)は天津権健(中国)と敵地で対戦した。すでに決勝トーナメント進出の可能性がなくなっていることもあり、大幅にメンバーを入れ替えて臨んだが2-3で敗戦。最終成績は1勝1分4敗の3位となった。

 第5節を終えて1勝1分3敗で勝ち点4の柏は、グループEの3位以下が決まり、クラブ史上初となるグループステージ敗退が決定。最終戦第6節は消化試合となった。だが、再びこの舞台に戻ってくるため、世界で戦える選手を育てるため、何より勝利で意地を見せるため、フレッシュな布陣でこの一戦に臨んだ。

 4日前に行われたJ1第8節札幌戦(●1-2)からはスタメン9人を変更。DF中谷進之介、DFパク・ジョンスだけが残った。アカデミー出身のGK滝本晴彦(20)、MF宮本駿晃(18)がトップチーム初出場を果たした他、ベンチにも若い選手たちが入った。

 前半6分、先に決定機をつくったのは柏だった。中谷のロングボールにFW瀬川祐輔が裏に抜け、左足ダイレクトボレーで狙ったが、わずかに右へと外れた。一方の天津権健は元ブラジル代表FWアレシャンドレ・パトのヘッドや単独突破で柏ゴールを脅かした。

 すると前半24分、試合が動く。天津権健は左サイドに開いたパトがゴール前にアーリークロスを送ると、PA外でMFジャオ・シュリーがそらす。ファーでDFクォン・ギョンウォンが頭で落とし、再びジャオ・シュリーがボレーで叩き込んだ。

 さらに前半30分、天津権健はリードを2点に広げる。左CKをパトがショートで受け取ると、フェイクを入れながら中央にクロス。ジャオ・シュリーのヘディングシュートは滝本がパンチングで防いだが、跳ね返りにジャオ・シュリーが反応し、ダイレクトで押し込んだ。

 だが、柏も反撃に出る。前半38分、カウンターからMF小泉慶がゴール前に突進し、PA内右寄りに抜けたフリーのFWハモン・ロペスにパス。相手をかわして放った左足シュートは左ポストに当たったが、跳ね返りを小泉が押し込み、1点を返した。

 1点ビハインドで迎えたハーフタイムを迎えた柏は後半6分、瀬川が右サイドからのパスを受けると、相手DFに寄せられながらも強烈な右足シュート。だが、惜しくも枠を外れた。同14分には、宮本に代わってMF亀川諒史を入れ、本職より一列前の左サイドハーフに入った。

 ところが天津権健は後半18分、右サイドで前を向いたDFチュ・ジンジャオのクロスにFWヤン・シュが合わせて3点目を奪取。一方の柏は同24分、MF細貝萌のロングフィードを右サイドのDF今井智基が落とす。ゴール前に走り込んだ瀬川が合わせ、大宮から加入したアタッカーのACL初ゴールですぐに1点を返した。

 その後も天津権健の強力な攻撃を受けつつ、なんとか攻め込もうとする柏だが、なかなか相手ゴールに近付くことができない。後半29分、細貝に代えてMF手塚康平、同35分には、MF栗澤僚一に代わってMF中川寛斗を入れ、最後の攻撃に出た。

 後半41分、天津権健はパトが左足で狙ったが、滝本がビッグセーブ。一方の柏は最後までゴールを割ることはできず。ベンチで見守った元ケルンFWアントニー・モデスト、出場停止のMFアクセル・ビツェルを欠き、先発の外国籍選手はパトだけだった天津権健に2-3で敗れ、大会を3連敗で終えた。

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