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槙野「攻撃陣の選手にごめんと言われた」…得点力不足に悩む浦和

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攻め込みながらも無得点に終わった浦和レッズ

[5.13 J1第14節 浦和0-0鳥栖 埼玉]

 圧倒的にボールを支配した。そして、鳥栖を押し込み続けた。シュートは鳥栖の4倍以上となる9本を放った浦和レッズだったが、その何れもが得点には結び付かず。試合は0-0のまま終了のホイッスルが吹かれた。

 キックオフから主導権を握って試合を進めるが、5バック+3ボランチで守備を固める鳥栖をなかなか攻略できない。たとえフィニッシュに持ち込もうとも、相手の体を張ったブロックに遭ってネットを揺らすには至らない。後半に入っても、戦況は変わらずに圧倒的にボールを保持したものの、最後まで浦和に得点が生まれることはなかった。

 しかし、鳥栖にチャンスらしいチャンスを作らせずに無失点。完封に貢献したDF槙野智章だったが、「自分たちがボールを保持する時間があったものの、攻撃のアイディアが足りなかった」と無得点でスコアレスドローに終わったことに悔しさを滲ませる。

 第10節柏戦からオズワルド・オリヴェイラ監督が率いるチームは、リーグ戦5試合を消化して2得点。しかも、第12節川崎F戦で2得点を記録しているため、4試合で無得点となっている。鳥栖戦後に、「攻撃陣の選手にごめんと言われた」と明かした槙野だが、「でも、前の選手だけの責任ではない」と強調する。

「今、自分たちがゴールを奪えていないのは、前の選手だけの責任ではない。後ろの選手、出し手の選手のクオリティーも落ちていると思う。チーム全体の一つの課題として取り組んでいきたい」

 この日は雨が降る中、4万人を超えるファン・サポーターがスタジアムに駆け付けたこともあり、「4万人の方に来て頂いた中で勝ち点3が取れなかった」と勝利を届けられずに唇を噛んだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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