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浅野拓磨を知り尽くす恩師2人と元同僚「信頼関係があると勝手に思っている」

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森保一コーチとFW浅野拓磨

 15年の東アジア杯でA代表デビューを飾り、その後もコンスタントに日本代表に名を連ねてきたFW浅野拓磨(シュツットガルト)。当然、日本代表のチームメイトも浅野の持ち味は十分に理解しているだろうが、今回のメンバーにはより彼を生かす術を知る男が招集され、選手たちを見守るコーチ陣にも彼を直接指導した男たちの姿があった。

 13年に四日市中央工高から広島に加入すると、同年にデビューを飾り、翌年以降は出場機会を増やす。15年には32試合に出場し、すべて途中出場ながらも8ゴールを記録して、チームの年間順位1位に大きく貢献。翌年は背番号10を背負ってシーズン途中までプレーし、14試合4得点という記録を残して海外へと羽ばたいていった。

 広島在籍時にチームメイトとして、正確なパスで浅野の持ち味を生かしたMF青山敏弘が、ガーナ戦に臨む日本代表に約3年ぶりに招集されることになった。初めて代表でチームメイトとなる浅野が、青山への信頼を語る。「僕のプレースタイルを知っている人が入るのは、すごくポジティブなこと。僕自身もやっぱりアオ君(青山)を信頼しているし、2人で崩せるプレーもあると思う。信頼し合える関係はあると僕は勝手に思っています」。

 そして、西野朗新監督が率いる日本代表のコーチには、広島時代に指導を受けた森保一氏が就任。プロ1年目から自身を知る森保氏のコーチ就任は、「それが僕にとってプラスなのか、どうかは正直分からない」と話しつつも、「アオ君と同じように僕自身、すごく信頼している人だし、森保さんも僕が持っているもの、そうではないものを分かってくれている理解者の一人だと思う。僕の出したいことを出させてくれるような存在の人がいるのは、ポジティブなこと」と続けた。

 さらに、リオデジャネイロ五輪をともに戦った手倉森誠氏もA代表コーチを務めており、「僕にとってすごく大きな存在の人たちがいるので、その分の緊張感もある」と苦笑しながらも、「でも、僕にとってすごく良い状況だと思っている」と恩師たちの目の前で自身の持ち味を発揮していこうとしている。

(取材・文 折戸岳彦)

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