beacon

[関東]茨城ダービーで筑波大が「歴史的大勝」…天皇杯予選で流経大“2軍”に敗れた雪辱晴らす

このエントリーをはてなブックマークに追加

筑波大が茨城ダービーで5-0と大勝した

[6.9 関東大学リーグ1部第9節 筑波大5-0流通経済大 たつのこ]

 たつのこフィールドで行われた筑波大流通経済大の一戦は、5-0で筑波大が大勝。筑波大の勝利は4戦ぶり。一方の流経大は6戦ぶりに敗れた。

 茨城ダービーは予想外の結果になった。ホームで歴史的な大敗を喫した流経大の中野雄二監督は「汚点」とご立腹。「大きくメンバーを変える」とセカンドチームにあたる流通経済大ドラゴンズ龍ヶ崎のメンバーとの入れ替えを明言した。

 流経大にそれほどのショックを与える大勝劇だった。筑波大はまずはスタメンで相手を驚かせた。これまで守りの要として起用が続いていた主将の小笠原佳祐(4年=東福岡高)を1トップで起用。確かに高校サッカーの名門・東福岡で2年生までFWだった選手だが、大抜擢に誰もが驚かされた。

 そして試合に入ると、その小笠原が突破口を開くことになる。開始5分、MF池谷祐輔(1年=川崎F U-18)のパスでエリア内に入った小笠原が左足でゴールネットに収める。自身の大学リーグ初ゴールで先制に成功した。

 さらに筑波大は前半8分、MF西澤健太(4年=清水ユース)がGKとの駆け引きを制して、冷静にゴールネットを揺らす。32.5度の中で行われた一戦。この畳みかけで流経大の体力だけでなく、気力も削ぐことに成功した。

 その後はなかなかスコアが動かなかったが、終盤に筑波大が得点を重ねる。後半32分、MF渡邊陽(2年=浦和ユース)のスルーパスに反応した小笠原が落ち着いてゲット。同39分にはMF井川空(1年=札幌U-18)が華麗なシュートフェイントから、右足でコースを突いたミドルを蹴り込む。トドメは同43分、ドリブルでエリア内に入った西澤が、右足で左隅を射貫き、ダメを押した。

 筑波大にとっては4月21日に喫した“屈辱”のリベンジでもあった。天皇杯茨城県予選決勝、筑波大は流経大のセカンドチームにあたる流通経済大ドラゴンズ龍ヶ崎(JFL)と対戦。しかし延長戦の末に3-4で敗れる屈辱を味わっていた。

 小井土正亮監督も「悔しさをぶつけるのはゲームしかなかった」と今回のダービーマッチへの特別な感情を吐露。小笠原のFW起用については、本人からの提案であったことを明かすと、「もっと早く可能性を見出してあげたかったが、変えるならこのタイミングだった。彼には適応能力があった。大したもの」と主将の奮闘に最敬礼といった様子だった。

(取材・文 児玉幸洋)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2018シーズンJリーグ特集ページ

TOP