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[プレビュー]真価が問われる“無敵艦隊”…イランは引き分け以上で初のGL突破へ大きく前進

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イラン対スペインは日本時間20日の27時キックオフ

[6.20 ロシアW杯B組 イラン(日本時間20日27:00)スペイン カザン]

 ロシアW杯グループB第2節が20日に行われ、イラン代表スペイン代表が対戦する。首位のイランは勝ち点を獲得できれば、初の決勝トーナメント進出に大きく前進。一方、初戦を引き分けた2位タイのスペインはドローでもグループリーグ突破が厳しくなり、3ポイント獲得が必須となる。

 イランは15日に行われたモロッコ戦(1-0)で90分間タフな守備を見せ、終了間際に生まれた相手のオウンゴールによってW杯20年ぶりの勝利を飾った。

 レアル・マドリーやマンチェスター・ユナイテッドを指揮した経歴を持つカルロス・ケイロス監督は試合後、英『スカイ・スポーツ』などを通じて「我々の戦略は、最初の1分間からモロッコの選手たちを精神的に崩壊させていくことだった。ストレスを与え、プレーメイカーや創造力のある全ての選手たちをブロックすることで、それを実現しようとした」と明かしている。

 スペイン戦について「GKからFWまで誰もが創造力を持っているため、別の戦略を考えなければならない」と話していたが、球際で激しく戦う堅守をベースにしたスタイルは変わらないだろう。初戦と同様に闘志あふれる守備で相手のリズムを乱し、無失点の時間を長く維持できれば、今回も終盤に何かが起きるかもしれない。

 開幕直前の監督交代に揺れたスペインは、15日のポルトガルとの初戦で一時3-2と逆転に成功したが、土壇場でFWクリスティアーノ・ロナウドに3点目を許し、3-3のドローに持ち込まれた。

 2ゴールを挙げたFWジエゴ・コスタら攻撃陣の得点力は計算が立つだけに、この試合でいかにディフェンスを立て直せるか。ポルトガル戦での失点時間(前半4分、前半44分、後半43分)のように、前後半の立ち上がりや終了間際は特に注意が必要だろう。また、C・ロナウドのシュートをGKダビド・デ・ヘアが後逸した失点シーンのように、軽率なミスによってイランに勢いを与えるのは避けたい。

 相手をねじ伏せる攻撃力と隙のない守備。指揮官の電撃解任を経ても優勝候補としての力があるのか――。“無敵艦隊”の真価が問われる一戦となる。

■FIFAランキング
イラン 37位
スペイン 10位

■対戦成績
対戦なし

■テレビ中継
日本テレビ系

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