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明秀日立の中盤支える「生徒会長」MF成島は優勝後、文化祭へ向けて挨拶回りへ

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明秀日立高の中盤を支えるMF成島茉宏

[6.20 総体茨城県予選決勝 明秀日立高 2-0 鹿島学園高 カシマ]

 明秀日立高のMF成島茉宏は昨年度の選手権8強メンバー。中盤の底の位置で強豪校の攻撃を潰していたボランチは、この日の決勝でも鹿島学園高の前線の選手にボールを収めさせないように味方DFと挟み込み、また広範囲のカバーリングで危険の芽を摘んでいた。

 注目DF高嶋修也主将(3年)が「私生活の時も、サッカーの時でもリーダーシップを発揮してくれる」と語るように、チームメートから頼りにされている存在。完封勝利と優勝に貢献したMFは、明秀日立の生徒会長を務めている。

「自分は去年から試合に出させてもらっているので、責任感が強まっている。サッカー部が学校の中心になってやっていきたい。自分がそういう部分で貢献したい」という思いで去年の夏に生徒会長に立候補。サッカー部の主軸を務めると同時に、学校でもリーダーの役割を担ってきた。

 21日からの文化祭を前に、サッカー部は全国大会への出場を決定。ここまではサッカー部の活動に集中して取り組んできた成島は試合後、学校近隣へ「挨拶回り」に行くことを確認していた。「文化祭は朝から盛り上がってしまって近所に迷惑かけるので。その了承を得たり」と成島。学校の代表として地域住民の方々に協力を仰ぎ、そして文化祭では生徒、教員たちを前にしての挨拶もある。明秀日立のキーマンは優勝の喜びに浸ることなく、生徒会長としての活動に切り替えていた。

 全国の目標は選手権での8強超え、日本一だ。「自分は中盤のところで相手のチャンスの芽を摘み取ったり、潰しどころで強く行ったり、他のボランチがボールを運ぶところで自分は守備のケアするところ」を役割とするMFが、学校生活同様に責任感強いプレーでチームの勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

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