「いつも日本がいる」 W杯不出場のイタリア紙、一面トップで敗退国に皮肉
「いつも日本がそこにいる」――。6月30日の決勝トーナメント初戦が終わった翌日、イタリアメディア『コリエッレ・デッロ・スポルト』の一面を踊ったのは、まさかの一文だった。もちろん、試合がなかった日本代表を持ち上げる意味合いではない。強豪が次々に敗退していくさまを揶揄したものだ。
「フットボールはシンプルなゲームだ。22人の男が90分間にわたってボールを追いかけ、最後にはドイツが敗れ去り、メッシとロナウドもそれに続き、日本はイエローカードで勝ち残る」。
大会不出場に終わったイタリアの著名紙は、ガリー・リネカー氏が述べたドイツへの皮肉をさらに発展させ、ユーモアいっぱいに記した。ウェブ版トップページに掲載された記事の見出しは「世界の終わり」。アルゼンチン在住の記者が書いたということもあり、やや感傷的な描き方がなされている。
主題となっているのはFWズラタン・イブラヒモビッチの引退後も快進撃を見せているスウェーデン、MFラジャ・ナインゴラン落選で大量点を奪い続けているベルギーの成果。そして過去10年間のバロンドールを独占し続けてきたFWリオネル・メッシとFWクリスティアーノ・ロナウドを擁する両国の敗退であり、日本代表への分析はまったく出てこない。だが、そういった展開を迎えている大会の驚きを、日本のグループリーグ突破に集約させて表現しているようだ。
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