beacon

ベルギー、初の決勝進出ならず…実らなかったブラジル下した“奇策”

このエントリーをはてなブックマークに追加

準決勝敗退となり肩を落とすベルギー代表MFエデン・アザール

[7.10 ロシアW杯準決勝 フランス1-0ベルギー サンクトペテルブルク]

 全勝で準決勝まで駒を進めてきた。しかし、今大会初黒星を喫したベルギー代表は、史上初の決勝進出を逃した。

 グループリーグ3戦全勝。決勝トーナメント1回戦では日本に2点を先行されながらも、後半アディショナルタイムに劇的な決勝点を奪う逆転勝利を収め、準々決勝では“王国”ブラジルに2-1で競り勝った。勢いに乗って迎えた準決勝フランス戦だった。

 ブラジル戦同様、基本は3-4-3の並びながらも守備時には4バックとなる可変システムを採用。しかし、ブラジル戦で右アウトサイドの位置に入って、激しい上下動を続けたDFトーマス・ムニエを出場停止で欠いた。そのため、左アウトサイドのMFナセル・シャドリが右に移動し、左アウトサイドにMFエデン・アザール、3トップの一角にはMFマルアン・フェライニが入った。

 前半中盤以降は攻勢をかけ、ゴールを脅かす場面を創出。しかし前半16分、同19分に放ったアザールのシュートはネットを揺らすには至らず。同22分にはCKの流れからPA内でフリーになったDFトビー・アルデルワイレルトが狙うも、好反応を見せたGKウーゴ・ロリスに弾き出されてしまった。

 後半6分にフランスに先制点を奪われると、ロベルト・マルティネス監督が動き、同15分にFWドリース・メルテンス、同35分にMFヤニック・フェレイラ・カラスコをピッチへと送り込む。しかし、MFマルアン・フェライニとシャドリを同時投入した日本戦のような効果を発揮できず。攻撃時に左アウトサイドに入ったアザールは持ち味のキープ力と突破力を発揮し、複数人に囲まれながらも幾度となく状況を打開したものの、いつもよりも一つ外のポジションからドリブルを開始するため、フィニッシュに持ち込む場面は限られた。

 最後まで同点ゴールは生まれることなく、0-1のまま試合終了のホイッスルが吹かれ、“赤い悪魔”は史上初の決勝進出を目の前にして、敗退することになった。

(取材・文 折戸岳彦)

★日本代表など参加32チームの最新情報をチェック!!
2018W杯ロシア大会特集ページ
★全64試合の日程&テレビ放送をチェック!!
2018W杯ロシア大会日程&TV放送

TOP