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対戦した注目GKに自信、オーラ感じさせたU-17代表GK鈴木彩艶、好守で存在感

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U-17日本代表GK鈴木彩艶は後半27分までの出場で無失点

[7.16 国際ユースin新潟第3節 U-17日本代表 2-1 U-17新潟選抜 デンカS]

 U-17日本代表は立ち上がり、連続でU-17新潟選抜FW晴山岬(帝京長岡高)にPAからシュートを打ち込まれた。だが、いずれも187cmGK鈴木彩艶(浦和ユース)が反応良く手に当てて枠の外へ。1-0の前半42分にも晴山にサイドを突破され、決定的なシュートを放たれたが、再び鈴木が反応してCKに逃げた。

 好守を見せた鈴木は2試合連続で先発したこの日、ハイボールの強さや飛距離あるキックでも存在感。後半27分まで無失点のままGK板橋洋青(鳥栖U-18)にバトンを繋いだ。持ち味である鋭いセービングでチームを救ったことについては「この試合は相手が新潟ということもあって、(挑戦者の気持ちを持って)自分たちに襲いかかってくると思っていたので、いい準備していました。最後の伸びが自分の取り柄でもあるのでしっかり出せて良かった」と微笑んでいた。

 浦和では2歳年上でU-18日本代表の191cmGK石井僚の厚い壁に挑んでいる最中。簡単には出場機会を伸ばせない状況だが、それでも昨年、中学3年生でU-17W杯日本代表入りした逸材GKは周囲にも自信を感じさせるようなオーラを放っている。

 この日、対戦したU-17新潟選抜のGKはJ注目の192cmGK相澤ピーター・コアミ(日本文理高)だった。鈴木よりも2歳年上の相澤が、「(鈴木は)高1とは思えないような自信とかオーラとかあって、入場で立った時に自分、年下かと感じていた」と驚くほど。2年連続の国際ユースin新潟出場だった鈴木だが、本人もU-17W杯のメンバー入りなどを経験し、昨年から自信の面で変化できていることを口にしていた。

 U-17日本代表の秋葉忠宏監督は今回の新潟合宿で「未来をちゃんと見据えなさい」と選手たちに問いかけていた。それに対して鈴木は「来年には、トップに入れる状況を見据えています」と語る。U-17W杯でチームメートだったGK谷晃生(G大阪)が昨年末、高校2年生でプロ契約。自分も負けてはいられない。将来、W杯決勝のピッチに立つことを願うGKは高いレベルでの経験を積みながら、可能な限り進化の速度を早めて夢を実現する。

(取材・文 吉田太郎)

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