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中断明けも好調維持!完封勝利のFC東京が首位追走

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キム・ボギョン橋本拳人の両キャプテンが競り合う

[7.18 J1第16節 柏0-1FC東京 三協F柏]

 ロシアW杯による約2か月の中断明けのJ1。暫定9位柏レイソルと同2位FC東京が対戦し、FC東京が1-0の勝利をおさめ勝ち点を31にのばした。

 中断直前に加藤望新監督が就任した柏は、4-4-2の布陣を採用。ボランチはMF大谷秀和とMF細貝萌の両ベテラン、最前線ではキャプテンマークを巻くMFキム・ボギョンとFW江坂任が並び、ロシアW杯帰りの日本代表GK中村航輔がゴールマウスを守る。

 柏から期限付き移籍中のFWディエゴ・オリヴェイラが契約上出場できないFC東京。そのオリヴェイラの相棒を務めている永井謙佑も欠場の2トップは、FW富樫敬真とFW高萩洋次郎が組み、この日J1通算200試合出場となったMF米本拓司が中盤の底に入った。
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 立ち上がりこそFC東京が勢いを持って敵陣へと押し寄せたが、時間を追うごとに柏がボールを握る時間を長くしていく。キム・ボギョンが流れの中で、FWクリスティアーノがFKで、ミドルレンジからシュートを狙うも、枠をとられることができない。

 柏の右サイドではFW伊東純也がキレのある動きを見せるが、ラストパスの精度を欠いてチャンスまでには至らない。伊東とマッチアップを繰り広げるDF太田宏介は、セットプレーの場面で左足からチャンスを演出するが、得点は動かないまま時間は推移していく。
 
 前半最大のチャンスはFC東京に訪れる。27分、DF小川諒也が左サイドのMF大森晃太郎へと展開。ペナルティエリアに入った大森が、追い越してきたDF太田宏介へ送ると、太田のクロスに逆サイドの小川がつめる。しかし、シュートはDF亀川諒史が身を挺してブロックし、ゴールに流し込むことはできなかった。

 0-0で迎えた後半、両チームがアグレッシブな姿勢を見せて、相手ゴール前でのプレーを増やしていく。15分には複数の選手が連動して右サイドを崩し、DF小池龍太がクロスを入れたが、大谷は合わせきることができなかった。

 試合が動いたのは16分、右サイドへのスルーパスに反応したMF東慶悟がゴール前に鋭いクロスを入れると、クリアしようとしたDFパク・ジョンスの足に当たってオウンゴールに。このプレーで富樫と交錯したGK中村がプレー続行不可能となり、GK桐畑和繁との交代を余儀なくされた。

 3つの交代枠を使い切って攻勢に出たい柏だが、逆にFC東京に少ない人数でのカウンターを浴びてしまいピンチを招く。終盤には前線に人数をかける柏は、ペナルティエリアまで進入する回数を増やす。しかし、最後まで前線からプレスをかけ、最後はGK大久保択生を中心に粘り強く対応するFC東京を崩せないままタイムアップ。

 リーグ戦で3試合ぶりの勝利をおさめたFC東京は、中断前から続く不敗記録を「8」にのばしている。

(取材・文 奥山典幸)

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